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【特別企画】話題の最新機種をまるごと使い倒す

【レビュー】編集長・風間がボーズのノイズキャンセリング+Bluetoothヘッドホン「QC35」と過ごした1ヶ月

公開日 2016/09/01 10:16 編集部:風間雄介
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右のイヤーカップに電源スイッチがあるので、これをスライドして電源を入れる。この電源スイッチの突起の具合が適切なため、手探りでもすぐに位置がわかる。また、スライドさせるときの「カチッ」という触感も心地よい。このあたり、人間工学を研究した成果ではないかと推察される。なお、この電源スイッチをさらに右に動かすとBluetoothのペアリングが行える。

右側イヤーカップにある電源を入れると、ノイキャン機能がONになりBluetoothペアリングが始まる

電源スイッチを入れると、周囲の音がスッと消えて、文字通り静寂に包まれる。ここまではほかのノイズキャンセリングヘッドホンでも同じだが、本機の特徴は、一部のノイズキャンセリングヘッドホンにある圧迫感が全くなく、自然かつ心地よい静けさが得られるところだ。

いくらノイズが綺麗に消えても、なにか耳に押しつけられているような感覚があると、長時間装着するうちに疲れてしまうものだ。QC35は調整が巧みで、ノイズキャンセリング効果が抜群に高いのに不自然さを感じない。このあたりはノイズキャンセリングの先駆者であるボーズのノウハウが存分に活かされているのだろう。

なお、電源を入れると接続されたデバイスの名前とバッテリー残量が音声でアナウンスされるのだが、これが便利だ。筆者はワイヤレスヘッドホンをテストするとき、「本当に接続されているか」不安になることがある。接続されてると思ったら実は接続されておらず、楽曲の再生を始めたら手元のiPhoneから盛大なボリュームで音が出て、慌ててボリュームを下げ…といった失敗も何度かしている。

また、複数のBluetooth対応機器を持ち歩いている場合、どのデバイスとつながっているか分からなくなることも往々にしてある。

本機の場合、電源を入れるたびにしっかりアナウンスしてくれるので、こういった心配をする必要はない。なお、アナウンスは日本語も選べる。

操作感についてもまとめて紹介しておきたい。右のイヤーカップの後ろ側にあるのが操作ボタン。使い方はiPhoneのマイクリモコンとほぼ同じで、上下のボタンで音量操作が行え、真ん中のボタンを1度押しすると再生/一時停止、2度押しで曲送り、3度押しで曲戻しという具合だ。

操作ボタンは右のイヤーカップの後ろ側にある

このように本体操作しながら使える

実際に使ってみると、このボタンの位置や形状も考え尽くしたことが伝わってくる。イヤーカップを右手で包むと、ちょうど親指が置かれるところにボタンが配置されている。しかも指先の触感でそれぞれのボタンが区別でき、押し間違えることがない。

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