仮想アースとマグネシウム制振の相乗効果

ティグロンの新型アンダーボードと、"幻の導体"採用のケーブルの音質効果をレポート

柴 功

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2016年08月24日
ティグロンのオーディオラック「マグネシア」シリーズに強力なラインナップが加わった。今回新たに登場した「TMB-10E」は、従来から発売されている最高純度のピュアマグネシウム板を使用した3ハイブリッド構造のボードに、マグネシウムアースケーブルを搭載したもの。高い制振能力に仮想アース効果がプラスされたその効果を検証する。

TIGLON「TMB-10E」 28,000円(税抜)

■新たにラインナップに加わった「TMB-10E」の概要
“マグネシア”シリーズに色もサイズも最適なアンダーボード

ティグロンから劇的な音質改善効果を持ちながら2万8000円(税抜)という低価格を実現した、仮想アース付きマグネシウムアンダーボード「TMB-10E」が登場した。寸法は470W×20H×425Dmmで、同社のマグネシウム支柱オーディオラック“マグネシア”シリーズに色もサイズもジャストフィット。いわばマグネシアのパワーアップオプションである。

これを導入すれば棚板と支柱の双方に振動吸収性の優れたマグネシウムが介在し、しかも搭載機材の仮想アース(高周波的な大地アース)が取れるので、相乗効果で音質改善効果が非常に高い。他社のラックに用いても効果は絶大だ。

アース端子を新たに設置し、自社製のアース線も付属

構造は上から順に、12mm厚ロシアンバーチ、2mm厚ピュアマグネシウム、6mm厚MDFという3層構造。MDFはトップのバーチに触れないよう、外寸を若干小さくして隙間が設けられている。純マグネシウムは軽くて強いため音速が速く、しかも内部損失が非常に多い。このため振動を瞬時に吸収し、分子間摩擦で振動エネルギーを熱に変換して消散させる。ボード上面の後方中央には付属のマグネシウムシールドアースケーブルを接続するアース端子が設けられ、マグネシウム板に連結されている。

ボード上面の後方中央には付属のマグネシウムシールドアースケーブルを接続するアース端子を設置。マグネシウム板に連結されている

アースケーブルは、後述するDF-OFCの極細撚り線(0.18mm径銅素線を12本撚り合わせ、それを7束ロープ撚りにした線)に、0.1mm厚/3mm幅のAZ31マグネシウム合金箔(重量比でマグネシウム95%、アルミ3%、亜鉛1%、その他1%のマグネシウム合金箔で純マグネシウムより引っ張り強度が高い)を非オーバーラップ巻きし、その上に絶縁用耐熱PVCを被せた構造で、方向性をきちんと管理して矢印マーク付き。

ボード側には円形ラグ端子、機器側にはフルテック製純金メッキYラグ端子が装着されている。これはティグロンが製造し、サンシャインから1万円(税抜)で発売されているアースケーブルV2と同じ物なので、これが付属して2万8000円という価格は非常に良心的だ。

■まずはボード単体での試聴
瞬発力や質感が格段に向上、上位モデルに肉薄する効果

試聴では自宅のタオック「SS-2ラック」上段に評価ボードを載せ、その上にアキュフェーズのSACDプレーヤー「DP-600」を置いてプレーヤー再生音を比較した。

ボード単体とアース線接続でそれぞれ試聴

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