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【特別企画】3種類のオペアンプ別に聴き比べ

オペアンプ交換も楽しめるハイレゾプレーヤー! ベンチャークラフト「VALOQ」レビュー

公開日 2016/05/26 10:00 山本 敦
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スマホやヘッドホンが普及したことで、音楽を聴くスタイルがますます多様化してきた。ハイレゾ対応のDAPもハイエンドからエントリーまで様々なクラスの製品が登場し、盛り上がりをみせている。元々MP3プレーヤーなどを開発していたメーカーから、据え置き機器を得意とするブランドまでが参入して賑わいつつあり、今回紹介するベンチャークラフトも注目すべきメーカーだ。

ベンチャークラフトといえば、当サイトをご覧の読者の中には、オペアンプをユーザーが交換して音の違いが楽しめるDAC内蔵ポタアン「SounDroid」シリーズや「Go-DAP」シリーズを知る方も多いだろう。そんなベンチャークラフトが、同社のお家芸である“オペアンプ交換”に対応したブランド初のハイレゾDAP“Soundroid”「VALOQ(SDP-1)」を引っさげ、多くの強豪がひしめき合うこの市場に登場した。

Soundroid VALOQ(SDP-1)

■11.2MHz DSD、352.8kHz/32bit PCMまで再生対応

VALOQはオペアンプが交換できること以外にも、独自の機能や仕様をふんだんに盛り込んだハイレゾDAPだ。本体には2.4インチの液晶ディスプレイを搭載する。タッチ操作ではなく、本体側面に搭載する「シャトルスイッチ」のほか、物理ボタンやボリュームダイヤルによってスムーズなハンドリングを実現した。後ほど詳しく触れるが、ユーザーインターフェースの設計がよく練り上げられており、初めてハイレゾDAPを使う方にも親しみやすい。

本体には2.4インチの液晶ディスプレイを搭載

本体側面のようす


本体上部の様子

ボリュームノブと電源が一体となっている設計
ハイレゾ関連技術は驚くほどのスピードで進化を続けている。最先端だった機能も、わずか1〜2年の間に古くなってしまうこともある。一方でハイレゾDAPは、音質が気に入ったらできるだけ長く使い続けたい製品だ。VALOQは本体に旭化成エレクトロニクス(AKM)の最上位DACチップ「VERITA AK4490」を搭載し、DSDは11.2MHz、リニアPCMは384kHz・352.8kHz/32bitまで、現在の最上位フォーマットがネイティブ再生できる。いまの最先端が、いつか“あたりまえ”になる時が訪れても、VQLOQの魅力は色褪せない。

本体上部には3.5mmのヘッドホンジャックのほか、隣には2.5mm 4極のバランス出力用ジャックも搭載。3種類のデジタルフィルター、5バンドEQやプレイリスト作成、ギャップレス再生機能など、ユーザーが好みのサウンドに追い込めるカスタマイズ機能も充実する。さらに光デジタル音声出力も可能なので、ヘッドホンやイヤホンを直接つないで音を聴く楽しみ方以外にも、ポタアンとの組み合わせで音の違いをアレンジすることもできる。

3.5mmステレオミニのほかに、2.5mm 4極バランス出力端子を装備する

今後は本体ファームウェアのアップデートにより、USB-DAC機能なども追加される予定だ。長く付き合う愛機として申し分のないスペックを持っている。

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