HOME > レビュー > Regaのアナログプレーヤー「RP6」を聴く。“Made in England”のこだわりモデル

【特別企画】人気ブランドが日本再上陸

Regaのアナログプレーヤー「RP6」を聴く。“Made in England”のこだわりモデル

公開日 2016/05/18 10:00 野村ケンジ
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

デザイン、だけじゃない。
音質を高めるための技術を随所に投入


まず驚くのが、とてもスマートでシンプルなスタイルだ。「デザイン最優先のオーディオ機器」と紹介されても納得してしまうくらい、薄型かつスタイリッシュな、エッジの効いたデザインが採用されている。

「RP6」。ブラック・ホワイト・レッドの三色が用意されている

これは、先にも述べたRegaならではの設計理念、剛性の高さと軽さの両立を具体化したものなのだ。まずキャビネットは、一般的なタイプよりも高圧縮なMDF材を採用。さらに、上位モデルと同じく、天面側にマグネシウム成形のされたプレート、そして底面側に独自配合のフェノール材プレートをプラッター中心軸(レコードをおく円盤部分)とトーンアーム土台のあいだに追加することで、剛性を高めつつ不要な振動を防止。音質の劣化や、素材に起因する音質的キャラクターを回避しているという。

プラッターはというと、こちらは2層構造のガラス製をチョイス。ロンドンにあるグラス加工ブランドとの共同開発によって作り出されたもので、表面が完全に平らで、かつバランスに優れたプラッターに仕上がっているという。これに、6点支持のアルミ製サブ・プラッターが組み合わせられている構造となっている。

もうひとつ、Rega製ターンテーブルで特徴的なのが、別筐体となる電源ユニットだ。こちらには、高精度水晶発振を搭載。細やかな電源のコントロールを行うことで回転ムラとモーターの振動を抑制し、安定した動作を実現している。

トーンアームは、Regaオリジナルモデル「RB303」を採用。こちらは、最新の3D CAD&CAM技術を使用して設計されたもので、ベストな重力配分と高剛性の一体型アームチューブ(そして熟練工による自社工場内の組み立て)などにより、安定した高音質再生を実現。カートリッジは、オリジナルの「Exact」(MM)が組み合わされている。

トーンアームはRegaオリジナルモデル「RB303」を採用


次ページいよいよ気になる音質をチェック!

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE