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ゼンハイザー「CXシリーズ」を聴く(1)

イヤホン入門に最適? ゼンハイザーのハイコスパモデル「CX 3.00」レビュー

公開日 2016/05/13 10:33 高橋 敦
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では改めてこちらの記事では、「CX」シリーズの中でも真ん中の価格帯に置かれた中核モデル「CX 3.00」を紹介していこう。

CX 3.00(ブラック)

まず前述の通り、実売価格の目安は税込で6,000円弱。この価格であれば、学生でもやりくりすれば何とかなるのではないだろうか。また家族や親戚に音楽好きの学生さんがいたら、学生向けとして高価すぎず、しかし喜んでもらえるプレゼントにできるかもしれない。その「やりくりをする価値」があるか、プレゼントして「喜んでもらえる」かは、もちろん音質次第なわけだが、その点は全く問題ない。そこは後ほどしっかり説明しよう。

そして音のほかにもポイントがある。「CX」シリーズはブラックとホワイトの2色のカラーバリエーション展開が基本だ。ブラックもホワイトもケーブルやイヤーピースまでそれぞれ専用に同色で統一されており、なかなか本気のブラック or ホワイトだったりする。

さらにシリーズの中で、この「3.00」だけはレッドモデルも用意されている。冒頭で「中核モデル」と書いたが、それは単に価格帯的に真ん中だから、という理由で判断したわけではない。このモデルにのみカラーバリエーションを追加している、メーカーの力の入れ方もそこから読み取れるのだ。

CXシリーズ中、唯一のレッドモデルをラインナップ

そして、このレッドモデル。シンプルに「レッド」と表現されているが、他のブラックやホワイトとは配色が少し違っている。ケーブルはレッドで、ここはブラックやホワイトと同様だ。しかしイヤーピースは、イヤーピースというパーツの大きさや素材感、あと耳に入れるパーツとしての気分への配慮もあるのかもしれないが、色としての主張の強いレッドではなく、半透明のスモークグレーだ。

ハウジング本体も、ブラックとホワイトはブラックまたはホワイトとシルバーのツートーンだが、このレッドだけは、レッドとブラックとシルバーのスリートーンにされている。レッドというカラバリ自体がシリーズ中でイレギュラーな上に、さらに上乗せでイレギュラー。やはり力の入ったモデルと思える。

ハウジングは、ブラック/レッドに加え、ブランドロゴがあしらわれたシルバーのプレートで構成されている

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