独ゼンハイザー本社訪問記(2)

イノベーション・スピリットから生まれる革新的なヘッドホン − アンドレアス・ゼンハイザー氏・単独インタビュー

山本 敦

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2015年09月29日
ゼンハイザーはドイツの首都・ベルリンで開催される世界最大規模のエレクトロニクスショー「IFA」の常連ブランドだ。秋が始まる9月の初旬、メッセ・ベルリンの展示ホールで6日間に渡って開催される本イベントには、地元ドイツから集まる一般来場者だけでなく、世界中から数え切れないほどのトレードビジターが集結する。ゼンハイザーはオーディオ系のブランドが数多く並ぶ「Hall 1.2」で、最も人通りの多いスペースに広大なブースを6日間出展し、来場者を惹き付けた。

IFAのゼンハイザーブースには多くの来場者が足を運んだ

今年のブースが特にユニークだった点は、ヘッドホンやイヤホンの新製品を多数展示するだけでなく、それらの製品を使う際に最も効果を発揮する生活シーンを具体的に例示する特設スペースがつくられていたことだ。例えば都市生活者のため、低域の力強さを強調しながら、便利なワイヤレス機能やタッチパッドコントローラーを採用した「URBANITE XL Wireless」は、電車の中を想定したセットを作り、擬似的な騒音も鳴らしながら遮音性の高さと、快適な音楽再生を体験できるスペースを用意。本機の実力がよりリアルな環境で味わえた来場者たちは、一様に納得した表情を浮かべていた。

ブース内に電車の中を想定したセットをつくり、実際の利用シーンを想像しやすい環境で製品を試すことができるユニークな試みも

このほかにも先日日本でも発売されたプレミアムヘッドホン「MOMENTUM」の第2世代機(関連ニュース)の貴重なカットモデルの展示や、ゼンハイザー初の密閉型ハイエンド「HD 630VB」の試聴スペースが特に人気を集めていた。

ゼンハイザー初の密閉型ハイエンド「HD 630VB」の試聴スペース

MOMENTUM第2世代機の貴重なカットモデル

この通り、IFAのゼンハイザーブースがたくさんの見どころに溢れていた背景には、今年が同ブランド誕生70周年のアニバーサリー・イヤーであることもひとつの理由に挙げられる。今回、筆者はゼンハイザーがドイツの街・ハノーファーに構える本社を訪ね、CEOのアンドレアス・ゼンハイザー氏に、70周年を迎えたゼンハイザーのビジネスの現状と今後の戦略についてインタビューする機会を得た。

ゼンハイザーCEO アンドレアス・ゼンハイザー氏

アンドレアス氏に訊くゼンハイザーブランド躍進の理由

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