【レビュー】iPad Pro 9.7インチ、AV機能の実力をチェック

■大きく進化したカメラ機能をチェック！

続いてカメラ機能をチェックしよう。今回のiPad Proでは、大幅にその機能が引き上げられた。

リアカメラは12メガピクセルで、12.9インチモデルの8メガピクセルからさらに強化。4K動画（3,840 x 2,160、30fps）の撮影にも新たに対応し、動画撮影時の手ぶれ補正も強化した。

全体的に、カメラ機能はiPhone iPhone 6s/6s Plus、そして同日発売のiPhone SEと同等に引き上げられている。

今回は参考用に、筆者私物のiPhone 6と本機のカメラで比較撮影してみた。実際に撮影してみると、画素数がそもそも異なることも大きいが、iPhone 6とは初めから比べものにならないほどiPad Proのカメラの完成度は高い。精細感、被写体の立体感、色純度など全ての項目で圧倒的にiPad Proが上回る。AFの合焦スピードもFocus Pixels採用によって非常に高速である。




ここまでカメラ機能のクオリティが高いと、本機を普段使いのメインカメラとして使うのも大いにアリだと思えてくる。

ただし当たり前だが、iPad Proは大きい。海外出張などにいくと、外人さんがiPadで気軽に写真を撮っている姿をよく見かけるが、日本だとけっこう目立つ。今回の撮影中も周囲からじろじろ見られた。こういうのが気にならない方にはいいかもしれない。

なお暗所撮影性能については、iPhone 6s/6s Plus並みの性能とはいかない。かなり暗い場所で撮影したが、おおむねiPhone 6と同等というレベルだろうか。