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【特別企画:前編】アプリでさらに音楽が楽しく!

Bluetoothスピーカーの“名機”がさらに進化。Ultimate Ears「UE BOOM 2」レビュー

2016/02/02 高橋敦
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音質チェック! UE BOOM 2のサウンドは?

では音質チェックだ。まず一言でまとめると、パワフルでありながらブーミーではなく弾みがよい!

さすがUEというべきか、ただドカンドカンと低音をブーストすればそれがパワフル、なんて安易な音作りはしていない。サイズからの制約もあるだろうが、低域はむしろある程度できっぱり諦め、必要十分な低さと量でまとめてある。だからどんな音楽を聴いてもベースやバスドラムがボワンボワンして、グルーヴが不明瞭になるなんてことはない。

では低域が弱いのかというとそうではない。帯域として本当に低い低域は整理されているが、そこより少し高い帯域、ベース等やタムといった低音楽器の音色の太さを出す帯域はうまくプッシュされていると感じる。

そしてアンプの力もあってか、その低音が実によく弾む。つまり低音楽器は「重くはないが太い。そして明瞭かつ弾みがよい」のだ。総合的に良質かつ良好な低音だ。バランスはアプリのイコライザーで調整できるが、基本的な方向性はこのとおりだ。

イコライザーは標準とプリセット3つとユーザーカスタム設定。どれも派手すぎない効き方

ユーザーEQもおなじみグラフィックイコライザータイプなのでわかりやすい

声や高音楽器はシャープすぎず、それでいて抜けの良さは確保しており、聴きやすい。低音との兼ね合い、まとまりもよい。

横に寝かせて置くか縦に立たせて置くかで、聴こえ方がやはり少しは変わってくる。僕の印象としては、UE BOOM 2を真正面において聴くなら横置きが明るい音調でよいバランス、UE BOOM 2を部屋のどこかに置き、デスクやらベッドなどあちこちから聴くなら、縦に立てた方が好ましいバランスで聴けた。このあたりは、シチュエーションや場所ごとの環境に合わせればよいだろう。

次ページ専用アプリがUE BOOM 2の大きな魅力!

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