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【特別企画】ブランド初の2ドライバー搭載機を野村ケンジがチェック

クリプシュ新旗艦イヤホン「X20i」実力検証 − ついに登場したハイレゾ対応機を聴く!

公開日 2015/11/13 07:00 野村ケンジ
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いっぽうで、ケーブルにも様々な工夫が施されている。ケーブルの素材は、クリプシュのイメージカラーであるレッドカッパーをあしらったタイプに変更。しっかりとした強さを持つようになり、耐久性も向上している。

ケーブル部

また、ユニークなのがケーブルの着脱方式だ。スリムな筐体サイズを維持しつつ、着脱式を採用するためだろう、ボディから10cmほど離れた場所に、メタル製のコネクタがレイアウトされている。こちら、R側だけ見るとやや不思議な感じだが、MFi認証リモコンの付属するL側を見ると納得。リモコンの上側の長さでケーブルが着脱できるようになっているのだ。

ケーブル部にはマイク内蔵リモコンを装備

こういったレイアウトを採用することで、筐体は大きくならず、それでいてケーブルの交換は自由に行える。ケーブルの断線は機器側のステレオミニ端子で生じることが多いため、現実に即したなかなかのアイディアといえる。

少々独特な位置でのリケーブル方式を採用

また、付属のリモコンが不要という人は、ストレートケーブルに変更する、という手もある。リモコンが必要か否かは「X10」や「X11」のユーザー間で必ずといっていいほど話題になったトピックなので、これはありがたいかぎり。現在のところは純正、市販ともにラインナップはないものの、将来的に期待したいところ。

ちなみに、「X20i」ケーブルのコネクターは、MMCX規格をさらに小型化したSSMCX規格のコネクタを採用している。しかも、ねじ式となっているため、MMCXのようにそのうち頻繁に外れてしまう、ということもほぼ生じないはずだ。

SSMCX規格のコネクタを採用

なお、クリプシュお馴染みのオーバル(楕円形)イヤーチップは、今回さらにスリム化された様子で、装着感はなかなかのもの。確かに、「X10」に対して筐体は大きく重くなったが、それでも一般的なイヤホンのなかでも小型軽量なタイプ。軽快さはそれほど犠牲になっていない。

イヤーチップはダブルフランジ型なども付属する

■「クリプシュらしいサウンドがより幅広い音楽ジャンルで楽しめる」

さて、実際のサウンドはいかがなものだろう。期待を大きくして、試聴を始める。

次ページなんと、質感の高いサウンドだろう

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