[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第134回】人気ハイレゾアプリ4種の“音の個性”とは? あまり使われてなさげな音質向上機能を比較してみた

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高橋 敦

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2015年10月02日
■人気ハイレゾアプリの“音の個性”に迫るため、音質向上機能を比較する

スマートフォンでより高音質とされるオーディオ再生、そしてハイレゾ再生を実現するキーアイテムとしてまず重要なのは、どんなハードウェアよりもまずは再生アプリだ。特にハイレゾ再生については、音源は別として再生環境としてはそこが出発点。それがないことには音の良い悪いなんて話に至ることなく「ハイレゾとしては再生できません」で終わりなのだ。

そのオーディオ再生アプリにおいて重要な要素はいくつもある。例えば再生アプリは再生システム全体の操作インターフェースの大半も担うことになるので、その操作性は絶対に見落とせない。スペックの高さや機能の豊富さも、ユーザーごとの使い方によっては重要になる。

…のだが今回はあえて焦点を絞って、各アプリごとの音質面での大きな特徴となる、音質向上! …するはずの様々な機能をチェックしてみることにした。ここには素の音よりも各アプリの個性がより強く現れる…はずだ。

ということで今回ピックアップしたアプリはiOS向けの以下の4本。iOS向けとしたのは僕の環境に合わせただけのことで、4本のうち2本にはAndroid版も用意されている(iOSとAndroidで機能に違いがあるアプリもあるのでそこは要注意)。

Onkyo「HF Player」

Radius「NePLAYER」


KORG「iAudioGate」

サイバーフォート「KaiserTone」

そして各アプリの音質周りの特徴的な機能としては以下をピックアップしてみる。

●Onkyo「HF Player」
・アップサンプリング
・リアルタイムDSD変換再生

●Radius「NePLAYER」
・アップサンプリング

●KORG「iAudioGate」
・アップサンプリング
・リアルタイムDSD変換再生

●サイバーフォート「KaiserTone」
・アップサンプリング

つまり「アップサンプリングで音に違いは出るのか?アプリごとにも違いは出るのか?」というところが全アプリ共通のポイント。そしてHF PlayerとiAudioGateには「リアルタイムDSD変換再生」という特殊能力があるのでその効果も確認してみた。

なおプレーヤー以降の試聴環境は、USB-DAC/ヘッドホンアンプとしてOPPO「HA-2」、イヤホンとしてFitEar「fitear」という組み合わせにした。HA-2を選んだ理由はまず、手元にあるiOS対応USB-DAC/ヘッドホンアンプの中で唯一、iPhone 6からのLightning直結でのハイレゾ再生が全アプリで問題なく動作したから。そして対応フォーマットもハイスペックでテスト環境としての都合も良い。fitearは細かなところの聴き取りやすさからの選択。

今回の試聴システム。iPhone 6からLightning直結でHA-2でイヤホンはfitear

チェックに用いたり単に聴いてみたりした音源諸々

まずは「アップサンプリング」を比較

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