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【特別企画】ハイレゾ対応システムの「新星」

ハイレゾもワイヤレスで再生!パイオニアの革新的コンポ「Stellanova」を使ってみた

公開日 2015/10/02 15:40 折原一也
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■専用ユニットを使えばハイレゾもワイヤレスで楽しめる

そして、Stellanovaが他製品とは違う魅力を放つ所以となっているのが、専用ワイヤレスユニット「APS-WF02J」だ(以下「ワイヤレスユニット WF02J」と記す)。上述のUSB-DACアンプ DA101Jは、仕様だけ見れば他にも同様の製品はある。しかし、このDA101Jをワイヤレスユニット WF02Jと組み合わせることで、Stellanovaならではの“ワイヤレスによるハイレゾ再生”が可能になるのだ。

ワイヤレスユニット「APS-WF02J」

圧縮音源だけワイヤレスで聴きたいのであれば、USB-DACアンプ DA101JのBluetooth機能だけで十分。しかし、ワイヤレスユニット WF02Jを組み合わせれば、CDリッピング音源やハイレゾ音源を、音質を損なうことなくワイヤレス再生することができる。


なぜそんなことができるのだろうか? それは、「高速USB仮想化技術」とパイオニアの独自技術「Air Hi-Res Link Technology」によるものだ。

Stellanovaでは、USBプロトコルをネットワーク(TCP-IP)に変換してWi-Fi経由でワイヤレス伝送するという方法を採用。伝送速度は70Mbpsと高速で、ハイレゾ音源も問題なく伝送できるスペックを持つ。

また様々な干渉を受ける一般的なWi-Fi接続では、データ容量が膨大なハイレゾ音源を途切れなく再生するのは難しい。そこで、ワイヤレスユニット側には、音楽データのバッファーを長めに保持しておく機能を用意し、ワイヤレスでも音楽が途切れることなく再生できるようにしているのだ。パイオニアはディスクドライブ開発に定評があり、2013年にはワイヤレスでディスク再生/リッピングが行える「BDR-WFS05J」やワイヤレスドック「APS-WF01J」という先進的な製品を世に送り出してきた。こういった製品で蓄積された技術とノウハウが、Stellanovaに活かされているというわけだ。

そのほかワイヤレスユニット WF02JのUSBポートにUSBメモリーやUSB-HDDを接続して、それに保存した音源をワイヤレス再生することも可能だ。iOS端末で使用する際は、後述する専用アプリから操作を行うことになる。

背面には4つのUSBポートを用意。iOS端末への給電対応の「CHARGE」1系統、オーディオ機器の接続に向く「AUDIO」1系統、自動電源オフ機能に対応しUSB-DACアンプの接続が推奨されている「AUTO OFF」端子2系統となっている

USB-DACアンプとの組み合わせ。美しいイルミネーションも用意されている


■コンパクトなハイレゾ対応スピーカー「APS-SP101J」

3つの要素の最後が、ハイレゾ対応パッシブスピーカー「APS-SP101J」(以下「スピーカー SP101J」)だ。

ハイレゾ対応スピーカー「APS-SP101J」

この2ウェイ・スピーカーシステムは、Stellanovaのユニットと組み合わせるのにぴったりなコンパクトさとデザインを備えながら、日本オーディオ協会が定義する「ハイレゾ」の基準を満たす40kHzの広帯域再生を行うことができる。もちろん他のスピーカーを組み合わせることもできるのだが、Stellanovaのコンパクトでシンプルなシステムを活かしたいなら、このSP101Jの組み合せがオススメだ。

フルレンジ+スーパートゥイーターの2ウェイ構成。背面にはフレア形状のバスレフポートを設け、低音再生力を高めている。キャビネットは天面にヘアライン仕上げのアルミを用い高級感ある仕上げ。スピーカー端子は同社高級機にも使っている金メッキ仕上げのものだ

以上が、Stellanovaを構成する「USB-DACアンプ」+「ワイヤレスユニット」+「ハイレゾ対応スピーカー」の3ユニットだ。それでは次ページからは、具体的な利用スタイルを解説していこう。


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