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K3003は各DAPの個性をどう引き出してくれるのか?

今なお最高の銘機・AKG「K3003」と注目ハイレゾDAPを組合せレビュー

公開日 2015/06/08 10:00 高橋 敦
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イヤホンの世界は流れが速く、毎年の多くの新モデルやアップデートモデルが登場し、魅力的なモデルが次々と生まれている。しかし常に「最新のイヤホンが最高のイヤホン」だとは限らない。発売から数年を経て「いまや最新ではないが今なお最高なイヤホン」、いわゆる銘機も存在するのだ。

今なお最高の銘機、AKG「K3003」

AKG「K3003」はその「最新ではないが今なお最高な銘機」のひとつと言える。2011年登場。10万円を超える超ハイエンドとしてもハイブリッドドライバー搭載機としても先駆けだ。それが2015年の現在においてもこれをハイブリッド型の頂点と評価する方も少なくないのだから驚嘆に値する。年月を経てその価値は下がるどころか揺るぎないものとして実証された形だ。

今回はそのK3003を注目のハイレゾ対応ハイエンドポータブルプレーヤーと組み合わせ、その実力をさらに改めて確認すると同時に、組み合わせによって印象がどう変化するかという相性の確認も行ってみた。K3003ユーザーの方がプレーヤーを選ぶ際にも、逆に各プレーヤーをお使いでK3003に興味をお持ちの方にも、参考になるものにできればと考えている。

今回組み合わせてみたプレーヤーは以下の3機種だ。
Astell&Kern  AK120 II
SONY  NW-ZX2
COWON  PLENUE 1

さてまずK3003自体については、これまでにも多くのレビューがあるので詳しくはそれらを参考にしてほしい。
 ▶参考リンク:岩井喬氏レビュー : 他に代えのない孤高のリファレンス・イヤホン

基本的なところを簡単にまとめておくと、ドライバー構成としては低域用にダイナミック型1基、中域用と高域用にBA型を各1基で、合計3基。その3つのドライバー配置に他に先んじた独自性があり、そこがいまも揺るがない大きな優位につながっているようだ。

ダイナミック型を含む複数ドライバー搭載でありながら、全体として十分にコンパクト。音の感触を微調整できる「メカニカル・チューニング・フィルター」もシンプルで扱いやすい形で実装されており、蛇足的なごちゃごちゃ感もない。

透過性の異なるフィルターを交換することで好みの音質に調整できるメカニカル・チューニング・フィルターを採用

ケーブルは信号の伝送ロスや歪みを抑え、音楽の情報をありのままに伝送するOFC製

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