[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第125回】今年もやります!「春のヘッドフォン祭2015」高橋敦の“超”個人的ベスト5発表!

高橋敦

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2015年05月21日

▼Lotoo「PAW5000」予定6万円以下

衝撃のハイエンド「PAWGold」で鮮烈なデビューを飾ったLotooから、エントリークラスの新モデルも登場した。

正直、ルックスや持ち心地でいうとPAWGoldよりも好み

こちらは薄型ではないのだが、縦横は小柄だし筐体が丸みを帯びているので、手の中への納まり具合は実によい。薄くて直線的なカットのAK Jrとちょうど好対照だ。素材感や仕上げも、僕の好みだとなかなか悪くないように思える。

操作インターフェース等はメインの操作キーをスクロールホイールに変更することで操作性を向上しているが、「あえての非タッチパネル+物理ボタン」はやはり継承。確実迅速な操作性を求められるプロ機器での経験からそれを選択したのだろう、いまとなっては少数派なだけにそちらが好みの方には貴重な操作感と言える。同じくプロユースからの流れか、起動や電源オフの動作も速い。

Fnボタンにいくつかの機能を割り当てることができるのもポイント

スペック面では、完成品で最終的にどこに落ち着くかはさておき、PCM系もDSD系も対応スペックは欲張っていない。販売されているハイレゾ音源の大半は96kHz/24bit以下なので、そこまでを押さえてあればさほど不便ではないだろう。そことコストの兼ね合い等からの落とし所の判断だと思われる。あとはバランス駆動を2.5mm端子で搭載してきたことも見落とせないポイントだろう。

音としては、バスドラムがほどよくふっくらしていたりボーカルもほぐれた感じにしてくれたりと、少しソフトタッチに寄せてきた印象。音についてはプロ仕様ではなくリスニングを意識しているようだ。

▼FiiO「X3 2nd generation」実売予想34,000円程度

僕が特に好きなクロスボーン・ガンダムは「X1改」あたりだが、こちらの「X3 2nd generation」もなかなかよい! いちばんお安い価格帯でありながら、スペック的には他を上回る部分も多い。

ホイールを中心にボタンを配置したFiiOらしいフロントフェイス

サイズ感としては、AK Jrほどの薄さでもPAW5000ほどの納まりのよさでもないが、十分に小型軽量。全く問題ない。仕上げ等もFiiOの歴代モデルから確実に向上させてきている。

金属の仕上げをよくしたり機種名や諸々の必須記載の印字を従来よりも小さく目立たなくまとめていたりと、細かなところも向上

操作インターフェースは、昨年発売の超低価格機「X1」のものが好評だったのでそれを取り入れたとのこと。正直、初期のFiiOのプレーヤーはそこが難点だった。しかし様々なパターンを「実際に製品化して」それに対するユーザーの声を次の製品に取り入れていくという、思い切った力技でそれを解消しつつあることは高く評価したい。今回のインターフェースはその最新の成果であるので、「FiiO史上最も使いやすいプレーヤーの誕生」と言ってよいだろう。Paw5000と並んで、ホイールでのスクロールの感触を味わえる数少ない現役プレーヤーでもある。

スペック面にも突出した特長がある。まさかの「DSD5.6MHzネイティブ再生」だ。他社がそこを割り切っているのは現時点での必要性の薄さを表してはいるのだが、だからこそこのモデルはそこに対応することが大きな個性になっている。

音の方は、ベースとボーカルをやや大柄に描き出して、大きなグルーヴと歌の表情を強めに打ち出してくれる印象だ。外での利用で騒音等でそこが聴こえにくくなると不満に感じやすい部分なので、そこをプッシュしてくれるのはポータブル機として適当な音作りと言えるのではないだろうか。

ところで、スクロールホイールといえば林檎さん。もう自社でそれを販売する気がないのであれば、ちょっと試しにあのインターフェースをオープン化してみてもらたらすごくうれしいです…

続いて第4位。逆に考えるんだ!これはポータブル"にも"使えると…

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