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3ヶ月分以上の番組を録画可能

ワンセグ全録レコーダー「ガラポンTV」レビュー。4ヶ月使って見えた実力と使い勝手

公開日 2015/04/20 10:41 コヤマタカヒロ
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録画番組を持ち出すには事前に各番組のページから「ダウンロード用変換」ボタンをクリックして変換を実行。そしスマートフォン/タブレットアプリで変換番組を端末にダウンロードするという仕組みを利用する。

スマートフォン/タブレットで持ち出したい番組を選んで「ダウンロード用変換」ボタンをクリック


変換済み番組リストはまだHDDに入った状態。これをダウンロードする。地デジのルール通り、9回までダウンロードできる

ダウンロード後、端末に保存された状態。変換後のファイルサイズはさらに小さく、60%ほどになる

このとき重要になるのが「ガラポンTV」で利用できるガラポイントだ。「ガラポンTV」では、サイト上で番組に「Like」を付けると5ポイントのガラポイントがたまる。このほか番組のレビューを書くと30ポイント、レビューに「Like」が付くとさらに30ポイントだ。

視聴した番組にLikeを付け、気に入ったら一言コメントを付けていくだけでも、ガラポイントは貯まっていく。「ガラポンTV」がもっと便利になる

「ガラポンTV」ではこのガラポイント使うことで、さまざまな機能が利用可能となる。番組持ち出しもそのひとつだ。

標準状態では、録画番組をダウンロードできるのは3番組となっている。しかし、ガラポイントを使うことで、ダウンロード枠を増やすことができるのだ。

ガラポイントは毎月持ち越しができるが、ポイントで購入できるサービスは1ヵ月単位となっているため、海外旅行に行くときや飛行機に乗る機会があるときなどに向けてガラポイントをたっぷり貯めておいて一気に使えば、10番組だって持ち出すことができるのだ。

ガラポイントではこのほか、倍速視聴機能やアプリの広告除去機能なども用意。こまめに「Like」を押し、レビューを書くことでガラポンTVをより便利に使えるようになる。

最長3ヶ月保存で見逃し対策には最強の録画機

これまで解説してきたとおり「ガラポンTV」は画質・音質にこだわる場合、選択肢に入らない録画機といえる。しかし、テレビ番組の見逃し視聴ができる機器としては最強の一台だ。

たとえば最近人気の高い朝ドラも、話題が広がるのは始まって数ヶ月経ってからのことが多い。通常の全録レコーダーではその頃には前半はすでに消去されているが、「ガラポンTV」なら、当初3ヶ月なら追いつくことができる。朝ドラや大河こそ間に合わない可能性もあるが、民放各局の1クールドラマなら、多くの場合、最終回前なら第一話から見直すことができるのだ。この見直し機能は他にない魅力といえる。

一方で「ガラポンTV」には、ワンセグ画質という欠点以外にも、専用のEPGなどがなく、録画番組は通常の検索やLike数などによるリコメンド機能から探すしかないなど、番組との“出会う機能”が弱いという欠点がある。

また、筆者の環境では4ヶ月の間に2、3回ほど、ネットワーク障害や本体のフリーズにより正しく録画できなくなることがあった。どちらも、復旧にはそれなりの知識と時間が必要で、だれにでも気軽におすすめできる製品ではなく、いわゆる家電製品の安定性や簡単さはないといえる。

しかし、それでも「ガラポンTV」は便利だ。最近では放送後にTwitterやFacebookで面白い番組の存在を知ることが少なくない。そんなとき、以前なら、見逃したなと後悔するだけだったが、「ガラポンTV」があればそれが数週間、1、2ヶ月前の番組だったとしてもサッと見られるのだ。

リビングテレビに接続するメインの録画機とはまた別に「ガラポンTV」があれば、いつでもどこでも、見たい番組、気になる番組が見られるようになる。

(コヤマタカヒロ)

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