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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第111回】SHURE「SRH1840」を自力でカスタマイズ!僕だけの「SRH1840' TURBO」完成

2015/01/09 高橋敦
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■もう3年も愛用している「SRH1840」なのだが…

自宅で個人的にも仕事道具としても愛用しているヘッドホンのひとつがSHURE「SRH1840」だ。2012年初頭の発売以来、利用頻度は上下しつつも日々のリスニングから仕事の試聴までお世話になってきている。もちろん大きな不満があればそのように愛用することはないので、その音の感触にしても、無骨さとクラシカルさをうまく併せ持つ外観にしても、概ねかなり気に入っているわけだ。

「SRH1840」。いつにも増して背景がうるさい写真だが、それほど僕のデスクトップになじんでいるということで

ちなみに何かのイベントでもらったSHUREヘッドホンスタンドで撮影

しかし、その「概ね」に当たらない部分もあるというのも本音。なので2013年冬に発売された密閉型兄弟機「SRH1540」において導入されたいくつかの新要素、それを導入しつつブラッシュアップしたアップデート版「SRH1845」みたいなものの登場を期待していたのだが、2015年明けの僕にはその気配さえも届いていない。

…ならば自力で作るしかない。「SRH1840' TURBO(SRH1840ダッシュターボ)」を!

というわけで、今回はSRH1840を“自力”でアップデート。ノーマル時点ですでに高い満足度を、僕の好みに合わせたカスタマイズでさらに引き上げることに挑戦する。

あくまでも「僕の好みに合わせた」なので設計の意図からはずれるだろうし、他のユーザーの方の好みにも合致するわけではないだろう。「一般論的完成度は90%にまで下がったけど個人的満足度は120%にアップ!」といった感じにできればOKという発想でのカスタマイズだ。

■復習! SRH1840とは…

でもその前にまずはSRH1840について復習。SRH1840はSHURE初の開放型ヘッドホン。それと同時に登場当時も現在も同社ヘッドホンのトップエンドだ。

発表会での「ニアフィールドモニタースピーカーに近い音場再生」との表現はさすがに大袈裟かもしれない。しかしニアフィールドモニタースピーカーと並行して利用しても違和感の少ないヘッドホンであることは、僕が自宅デスクトップ環境で実感している。空間性の面でも音の質感表現の面でもだ。その他の概要、当時の僕の印象は以下の記事を参照してもらえればと思う。

SHURE初の開放型ヘッドホン「SRH1840」を聴く

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