【特別企画】

5人の評論家が語る、ウィーン・アコースティクス「リスト」の魅力

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2014年12月17日

小林 貢
Mitsugu Kobayashi

ピアノや弦などアコースティック楽器の
彩り豊かで美しい響きの再現性が魅力的



小林 貢
同社はブランド名が示すようにオーストリアのウィーンに拠を構えるスピーカー専業メーカーで開発・設計の責任者であり社長のピーター・ガンシュテラー氏によって1989年に設立された。同社製品はベートーヴェン、モーツァルトといったオーストリアに縁のある音楽家の名が冠されているのも特徴だ。本機は同社フラッグシップのTHE MUSICの思想と技術を受け継いだ製品だ。本機はフラットスパイダー振動板採用の15cm口径同軸ユニットを回転機構付きキャビティに収め、それを中低域用エンクロージャー上部に設置した中型トールボーイ機だ。下部エンクロージャーにはX3Pコーンの17.8cm口径スパイダーコーン低域ユニット3本を搭載した3ウェイ構成を採用している。

本機の同軸ユニットは低価格を実現すべく開発されたが超高域特性の向上を実現するため2年の歳月をかけて完成したという。フラット振動板は十分な強度を確保するため3種のポリプロピレンを合成した独自の特殊樹脂X3P素材にグラスファイバーを混入し、さらに特殊なリブ構造を採ることで高剛性化を図っている。3cm口径トゥイーターはオーソドックスなシルク・ドーム型。この同軸ユニットは新たに強力なネオジウム・マグネットを採用したうえ50mm径ボイスコイルにより正確に駆動される。3本のウーファーも高剛性X3P振動板を採用しクモの巣状のリブで補強されている。

中型トールボーイ機だけにボトムエンドまでスムーズに伸びコントラバスの胴鳴りや空気感を正確に引き出すことができる。全帯域にわたりナチュラルな質感が得られヴォーカルには適度な温もりや潤いが感じられ、表情豊かに再現された。“ミニアチュールズ“はコンサート・グランドらしいスケール感で美麗な響きが再現され、ブルックナーのトゥッティは重厚感があり大ホールならではの広がりのある音場感を正確に描き出す。

ピアノや弦楽器などアコースティック系楽器を彩り豊かで美しい響きを再現してくれる魅力的なシステムといえる。


取り扱い:(株)ナスペック 
〒500-8386 岐阜県岐阜市薮田西1-4-5 
TEL/058-215-7510
ホームページ:http://naspecaudio.com/

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