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【特別企画】880/860/840を野村ケンジが比較試聴

ULTRASONEの最新ヘッドホン「Performance」レビュー 。“Edition”サウンドを手の届く価格で

2014/11/19 野村ケンジ
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ULTRASONEの技術を結集して開発された旗艦ライン「Editionシリーズ」のサウンドを、もっと手の届きやすい価格で楽しめたら。そんなファンの声に応えるのが、明日より発売となる同社最新のヘッドホン「Performanceシリーズ」だ。野村ケンジ氏が3モデルのサウンドを徹底分析していく。

ULTRASONE「Performanceシリーズ」

Editionシリーズの血を受け継ぐ最新ラインナップが登場

プロフェッショナル向けからコンシューマー向け、エントリーからハイエンドまで、幅広いヘッドホンラインナップを有するULTRASONE。なかでもEditionシリーズは、独自のサウンドポリシーとアイデンティティをアピールするハイエンドモデルとして、日本国内でも高い人気を誇り、現在に至る高級ポータブルオーディオブームの一役を担った存在となっている。そんなEditionシリーズの“弟分”といえるラインナップが誕生した。それがPerformanceシリーズである。

左から「Performance 880」(60,000円前後)、「Performance 860」(49,000円前後)、「Performance 840」(38,000円前後)

「Performance 880」「Performance 860」「Performance 840」という3製品を一気にラインナップしたこのPerformanceシリーズ、外観のデザインからもEditionシリーズのアイデンティティをしっかり受け継いでいる様子が感じられる。たとえばヘッドバンドは、Edition 8と同じ構造を持っていて、スムーズな装着を実現している。ヘッドバンドとイヤーカップを結ぶステーの部分に金属をあしらうなど、上質感の演出も変わらない。何よりも、マッドブラックを基調としたハウジングが縦長の楕円形を採用しており、Editionシリーズのコアエンジニアリングとなった「S-Logic Plus」を本シリーズも搭載したことをアピールしている。

価格を抑えながら妥協なくサウンドを追求。使い勝手にも配慮した

一方で、その中身にもかなりのこだわりが見られる。同社が「Editionシリーズの構造的な特徴を受け継ぎ、音質や装着感にはいっさい妥協せず、材質を吟味することで魅力的な価格を実現した」と説明するだけあって、市場想定価格が約4万円から6万円(いずれも税別)という、Editionシリーズに対して格別のコストパフォーマンスを誇りながらも、ドライバーはほぼ同じものを搭載するなど、サウンドの肝となる部分に一切手抜かりはない。それを知っただけでも、大いに興味が惹かれるところだ。

ヘッドバンド部やステーはEdition 8を踏襲。装着感に加えて高級感も高めている


ヘッドバンドの上部には金属プレートを埋め込み、ブランドロゴをあしらっている

ケーブルは着脱式を採用。2種類のケーブルを用意するなど使い勝手も向上させた

こうした音質面に対して、使い勝手に関しては、スイーベル機構を採用することでキャリング性能を向上させていたり、Signatureシリーズと同じ着脱式ケーブル&コネクタをチョイスするなど、柔軟な対応を見せている。また、ケーブルについては3mのストレートケーブルに加えて、1.2mのリモコン付きケーブルも同梱(880のみ)。ことユーザビリティに関しては、“最新のEditionシリーズ”と表現しても過言ではない。

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