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<山本敦のAV進化論>第5回

進化するBluetoothスピーカー、注目4モデルの音質・機能を検証する

公開日 2014/04/23 14:03 山本 敦
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本機の大きな特徴となるのが、iOS/Android対応の専用アプリ「UE BOOM」を使って楽しめる様々な機能だ。音楽再生時のEQ設定やアラーム機能のほか、最大の見どころとなるのが2台のBOOMを揃えれば利用できる「2倍にする」機能だ。

本体のファームウェアと、専用アプリ「UE BOOM」を更新して新規機能が追加できる

「2倍にする」は、1台のスマートフォンに2台のBOOMをつないでより豊かなリスニング感が得られるユニークな機能だ。はじめに1台目のBOOMをスマートフォンにBluetooth経由で接続後、「UE BOOM」アプリを起動して「2倍にする」機能を選択する。その後、2台目のBOOMの電源を入れて、アプリの「開始」をタップ。2台目のBOOMのBluetooth接続ボタンを素速く2度押しすると、1台のスマートフォンに2台のスピーカーが接続された状態になる。

本体のフックにハンガーを掛けて吊り設置も。独特の360度サウンドの広がり感が味わえる

2本のBOOMを組み合わせて「2倍」再生モードが使える

「2倍にする」機能には大きく分けてふたつのメニューがある。「2倍」モードを選択すると、2台のスピーカーともにL/Rのチャンネルを再生。文字通り2倍の大音量で音楽が楽しめる。

アプリから「2倍にする」を選択。2台目のペアリングを行う

「ステレオ」モードでは片側ずつのスピーカーにL/Rそれぞれのチャンネルを割り当てて、ステレオ再生が楽しめる。もともと1台でも豊かな低域の量感と、クリアでキレのある中高域を特徴としているスピーカーだが、ステレオモードで聴くと立体感がグンとたかまり、中域を中心としたエネルギーのバランスが豊かさを増す。音像のフォーカスもより明確に定まってくる。

「ステレオ」モードと2本のスピーカーともにL/Rを鳴らす「2倍」モードが選択可能

なお、4月上旬に実施されたソフトウェアアップデートで、「2倍にする」機能の使い勝手がアップした。最初のペアリングで「2倍にする」機能を使ったときに、アプリのメニューから「2倍をロック」を選択しておけば、次回からスピーカーの電源を入れてBluetooth機能をONにするだけで自動的にステレオ再生や2倍再生が手軽に楽しめるようになる。ほかにもEQに「バス ブースト」も加わった。本機のEQ設定はスピーカー2本での再生時にも利用できる。

アップデートにより2倍モードのロック機能や、バスブーストが加わった

単体でもかなりの音量を確保しているスピーカーだが、2本使えばリビングルームぐらいの大きな部屋にも余裕を持ってサウンドを行き届かせることができる。2本使いのメリットとしては、ワイヤレスのポータビリティを活かして、室内の色々な場所にスピーカーをレイアウトし、ベストなリスニングポイントを自分で探せる楽しみも得られるところだろう。ショップや店舗のBGM用スピーカーを探している方にとっても、この使い勝手のメリットは大きいと思う。埋め込みスピーカーの設置が難しい環境でも、スピーカーケーブルを引き回さず、簡単にBGMを提供することができそうだ。

アラーム機能もアプリから設定できる


■ステレオ再生も楽しめる防水・防塵スピーカー:TDK Life on Record「TREK Micro A12」

アウトドア向けの「A33」などBluetoothスピーカーのラインナップ拡充にも力を入れているTDK Life on Recordから、防水・防塵仕様のスピーカー「TREK Micro A12」(関連ニュース)が新たに発売される。本機は2台のスピーカーを同時にペアリングして楽しめるステレオ再生機能に注目したい。

ハンディサイズを実現したTDK Life on Recordの「TREK Micro A12」

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