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ユニバーサルイヤホンを越えるフィット感と音質

カスタムIEM製作体験レポート − 注目ブランド1964EARSの「1964-Q」を作る!

公開日 2014/01/24 15:34 季刊NetAudio編集部 浅田陽介
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■バランスが良くノリの良いサウンドは、試聴時よりもさらにアップ

さぁ、肝心のサウンドだ。これはユニバーサルタイプでの試聴時に感じたのだが、筆者が選んだ「1964-Q」は、非常にフラットな特性を持つモデルで、ステージ上でもしっかりとピッチが取れる。モニター調というよりは普段の生活のなかでも聴き疲れのしない、バランスの良いサウンドだ。

肝心の仕上がってきたカスタムIEMでは、その表現力がかなりアップしている。しっかりとインプレッションを採取したことによってS/Nが飛躍的に向上し、ダイナミックレンジの表現力が実に繊細なのだ。正直にいえば筆者はこれまで、「イヤホンで可聴帯域を超えたハイレゾを聴いてもなぁ」と思っていたのだが、このダイナミックレンジの表現力はハイレゾ音源の表現力を存分に体感できた。

また、帯域レンジ自体も自然に高低へ伸びており、より細かなプレイニュアンスを聴き取ることができる。確実に言えるのは、ユニバーサルモデルでの試聴時よりも格段に優れた再生音が手に入るということだ。

ケーブルはもちろん着脱式。端子は2ピンを採用しており、LRのマークが上部に刻印されているので、装着時も安心だ

1964EARS「1964-Q」を装着したところ。耳へのフィット感は当然のことながら普通のイヤフォンとは一線を画すものだ。ちなみに、今回の試聴ではAK100とiPhone5を使用。あえてポータブルヘッドフォンアンプは用いなかった。今回デザインされた「音楽」は最も目立つ位置に……

ちなみに、1964EARSは数あるカスタムIEMブランドのなかでも若いメンバーで構成されている。そのこともあってか、非常にノリが良く聴いていて気持ちが良いサウンドとも感じた。特に個人的には『ブラック・レディオ2/ロバート・グラスパー・エクスペリメント』などのJAZZ/R&B系のソースが絶品。現在最高峰のテクニックを持つミュージシャン達の演奏が、驚異的なグルーヴを持って身体を揺さぶるのだ。

なお、イヤホンは外出先で楽しむことが多いので、音漏れや遮音性は非常に大きなポイント。その遮音性の高さから「カスタムIEMは外では使えないだろう」と思っていたが、1964EARSの場合は外部の音をそこまで極端には遮断せず、ほんのわずかに耳に届いてくる。とはいえ、外出時に楽しむ際は周りの状況に注意しながら、特に歩行時などの使用は控えながら時と場合をわきまえて楽しむべきだろう。

結果として1964EARSのカスタムIEMは、筆者自身にサウンドの良さだけではなく、耳への安全や外出先での使用にあたってのモラルなども強く意識させてくれるようになった。高音質であることはもちろん、音楽に“ノリ”というプラスアルファを求める人ならば、1964EARSのカスタムIEMはベストな選択肢になるはずだ。

ちなみに、カスタムIEMの販売で実績のあるフジヤエービックとeイヤホンでは、2014年2月28日まで特価キャンペーンを開催しているとのこと。このチャンスに自分だけのカスタムIEMを作ってみるのはいかがだろうか。

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