【特別企画】「アンク」愛用ユーザーを訪ねる

低域の定在波を見事に解消 − 日東紡音響のルームチューニング材「アンク」実例訪問

2013年09月30日


■チューニングを徹底的に追求 − アクセサリー選びも厳選


兵庫県西宮市に在住の樋口祥一さんは眼科医院を開業され、多くの患者さんからの信頼が厚く毎日多忙を極めている。そんな樋口さんにとって、オーディオを楽しむひと時の時間はかけがえのないものとなっている。医師を職業とされていて、オーディオを極めている方には本誌でもご登場いただいているが、樋口さんはそうした方々に引けを取らないばかりか、さらに深く音質を追求し、音楽を楽しんでいる方である。

樋口さん

樋口さんはオーディオ機器を滅多に買い替えることがない。これぞと決めた愛機を徹底的にチューニングしていくタイプで、アクセサリーやケーブルへのこだわりも半端ではない。その姿勢は文章よりも、使用しているケーブルや電源ボックスの写真をご覧いただければお分かりいただけるはずである。

樋口さんのこだわりは“ラック裏”にあり。ケーブルから電源ケーブル、ボックスの選定へのこだわりは半端でない

パワーアンプに供給する電源部。CHIKUMAの電源ボックスを組み合わせてチューニング

そんな樋口さんが日東紡音響エンジニアリングの「コーナーアンク」を導入したというのだから、これに勝る説得力はない。

正面の左右に設置された「コーナーアンク」(400W×400D×1500Hmm)。偶然にも壁のレイアウトにジャストサイズだった。“まさに部屋が呼んでいたかのよう”と言う樋口さん

■“見えてしまう”音楽よりもハートで感じる音質を追求


スピーカーはホーン型が好きだという樋口さんの持論は「音が見えてしまってはつまらない」。極端に解像度を追求することで、プレーヤーの位置関係などが映像的に見てしまうことには全く興味がない。樋口さんにとって大事なのは音楽の情熱をハートで感じることのできる音なのだ。

以前の自宅ではJBL「4343」を愛用していた。しかしこの愛機は阪神大震災でやむなく壊れてしまう。その後、現在の場所に家を新築し、オーディオ専用ルームを作った。この新天地は立地上の偶然から、柱状トランスが樋口家専用の「マイ柱」になっているなどオーディオ的にも万全の条件だった。

「まずは壊れてしまった4343をここにもってきて鳴らしたのですが、めちゃくちゃ音が良くてビックリしました」と当時を振り返る。

■「エベレスト」を導入するもイメージ通りの低域が出ない


そんな新たな専用ルームは、マッキントッシュ「XRT26」を経て、2年前にJBLの「エベレストDD66000」を迎えることになる。

樋口さんの専用オーディオルーム。音質を考慮して長方形の部屋を横配置で使用している。JBL「EVEREST DD66000」は低域がMcIntoshのモノラル仕様の「MC501」を、中域はステレオ仕様の「MC402」で駆動

「エベレストは部屋のレイアウトにピッタリマッチして、部屋が“待っていました”と呼んでいたかのようでした」

このスピーカーを一生鳴らし続けることに決めた樋口さんは、さっそくチューニングに挑んでいく。

「エベレストが来たばかりの時はとてもきれいな音でした。これでは好きなジャズを聴くには雑味がなさすぎる。ですからまずは音を完全に崩して、アクセサリーをとっかえひっかえしてみたのです」

ところが、低域にかぶってくる定在波だけはどうしても取れない。モヤモヤ感が晴れず、イメージ通りの低音が出ないのだ。イコライザーも導入しているが、これはレベルや位相を揃えるだけで、根本的な解決にならない。そこで、樋口さんのオーディオの師匠とも言える方に相談したところ「日東紡音響のチューニングパネルを使ってみてはどうだろう?」という話になった。

■わずか2本の「コーナーアンク」で低域の定在波が見事に取れた


そして後日、ついに日東紡音響エンジニアリングの山下さんが「アンク」を持参して訪ねてきて、樋口家で実際に効果があるかどうかを試すことになった。

正面の左右にコーナーアンクを設置した時点で勝負は決まった。

「アンクを設置したことで、初めて本当に低域の定在波が取れたのを感じました」という樋口さん。その音質効果もさることながら、正面の壁のレイアウトにジャストサイズ。ちょうどいい高さに偶然すっぽりと収まった。

「エベレストを導入した時と同じで、アンクもこの部屋が呼んだとしか思えませんね(笑)」

樋口さん宅は、わずか2本の「コーナーアンク」で定在波が取れる大きな効果が得られた。「定在波が取れたことで、聴こえなかった音がこんなにもあったのか、と初めてわかり、音楽の情熱を今まで以上に感じることができました」と語る樋口さんはさらにこう続けた。

プリアンプはMark Levinson「326S」、SACDプレーヤーはPlayback Designsの「MPS-5」。アナログプレーヤーはTHORENS「TD520」とMichell Engineeringの「GyroSE」、EMT「930」の3台を使い分けて楽しんでいる

「オーディオルームにある機器はすべてが電気でつながっています。ですからカートリッジのリード線1本かえただけでも、全ての音質に影響を及ぼすのです。そんな中で、自分にとって特に恐ろしかったのが低域です。低域の定在波が持っているマスキング効果は音質の全てに影響を及ぼしてしまうのです。そういった意味でアンクは最終的にたどりついた大物チューニングアイテムです」と語る樋口さん。

■厚くて濃い音がまさに具現化 − 音楽そのものに没頭してしまう


「コーナーアンク」を導入したのがいまから数ヶ月前のこと。音楽をゆったり聴けるのは年に何回かしかないというなかで、大好きなジャズを特にアナログで堪能している。

樋口さんのメインの音楽ソースはアナログ盤。コルトレーンのLPからは濃くて厚い音楽が奏でられた

なるほど。目に前のエベレストからは樋口さんのポリシーである“情熱をハートで感じることのできる音”が見事に具現化されている。コルトレーンもアイラーもとにかく音が厚くて濃い。その上でさらに音の抜けもいいので、相当な大音量でも疲れずに音楽そのものに没頭してしまう。

「もともとはロック好きですから」といって、次に取りだしたピンク・フロイト『狂気』のLP。「コーナーアンク」を導入するまでは、冒頭の心臓の音がここまで低くは聴こえなかったのだという。

その後も次々と好きなLPを堪能する樋口さん。その“ブレない”音質追求は、樋口さんの音楽への情熱と愛情が導き出していることは間違いない。






【問い合わせ先】
日東紡音響エンジニアリング(株)(公式サイト
〒130-0021 東京都墨田区緑1-21-10
コンシューマー営業部 山下、佐古
TEL/03-3634-7567
E-mail:ags@noe.co.jp
※試聴ルーム「サウンド・ラボラトリー」(千葉市稲毛区)試聴募集中(予約制)



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