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編集部記者がハンドリングレポート

ソニー「NEX-6/5R」の使い勝手はどう違う?「PlayMemories Camera Apps」を使ってみた

公開日 2012/12/26 13:50 ファイル・ウェブ編集部:小野佳希
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この「パートカラー+」では「画面の中のこの色とこの色を残す」などといった指定も可能で、「NEX-5R」であれば画面をタッチして希望の色を指定できる。また、別アプリ「フォトレタッチ」でのトリミング操作も、トリミング範囲を決める枠の大きさをタッチ操作で変更できる点もメリットだ。

「パートカラー+」で任意の色を選ぶ際の画面

「フォトレタッチ」でのトリミング操作

なお、「NEX-6」では「パートカラー+」の場合、画面中央に丸が現れ、本体操作ボタン部の上下左右でカーソルで指定したい場所を選ぶといった操作になる。タッチ操作で選べるほうが確かに簡単で分かりやすいのは事実だが、「パートカラー+」での色の指定や「フォトレタッチ」での画像編集作業においては、NEX-6での操作方法でもそれほど不便は感じなかった。

「フォトレタッチ」では画像の傾き補正なども行える

逆に、タッチ操作できるか否かでの差を大きく感じたのが、有料アプリ「シネマフォト」での編集操作だ。

同アプリは写真の一部分を選択するとその部分だけが動くという、静止画と動画を一枚で表現できるというもの。「ろうそくの炎だけが揺れている誕生日ケーキ」といったような写真が作成できる。ファイルはMotion JPEGで保存され、解像度は640×360。

シャッターを押すと数秒間の高速連写を行い、その後に動かしたい部分をモニター上で指定するという作業へ移行する。同じくソニーがスマホアプリとしてリリースしている「motiongraph」(関連ニュース ※ちなみにこちらではアニメーションgifでファイルを作成)と同じような編集操作を行うわけだが、この“可動範囲の指定”という作業で記者はタッチ操作の便利さを実感した。

動かすように指定した部分は黄色っぽい色でマスキングされる

もちろん非タッチパネルの「NEX-6」でも同アプリは使えるようにされているのだが、「この部分を、これくらいの範囲で動かしたいな」と思ったことを、タッチパネルで直感的に直接指定できるという「NEX-5R」のメリットはかなり大きいと感じた。

■結局どっちが“買い”なのか!?

アプリ以外の面、つまり通常の撮影における両者の差はどうだろうか。撮像素子や映像エンジンなどのスペックは同一で、画質傾向にもそれほど大きな違いは見られないため、細かい画質差を気にしない一般的なユーザーであれば基本的にはファインダーやモードダイヤルを重視するか、タッチパネルを重視するかという使い勝手面が選択のポイントになるだろう。

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