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新OSの機能も解説

iOS 5.1でついに対応、日本語版「Siri」をオーディオで活用する

公開日 2012/03/09 16:59 海上 忍
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iPhone/iPadの最新ファームウェア「iOS 5.1」が公開された。音声アシスタント機能「Siri」が日本語に対応したこともあり、iPhone 4Sのユーザ間はこの話題で持ちきりだ。ここではiOS 5.1の主な変更点とあわせ、Siriの音楽方面での使い方を解説してみよう。

■iOS 5.1では「Siri」日本語対応以外にも様々な変更/改良が

iOS 5.1の目玉機能は、なんといっても「Siri」の日本語対応。これは後ほど詳しく紹介するとして、その他の変更点をまとめておこう。

【アップデートはOTAで】

iOS 5では、システムの更新に「OTA(Over The Air)」を選択できる。iOS 4までは、パソコン(iTunes)にケーブルで接続しなければアップデートできなかったが、いまや同機能によりiOSデバイス単独のワイヤレスによるシステムアップデートが可能になった。

手順はかんたん、『設定』→「一般」→「ソフトウェアアップデート」の順にタップしていけばいい。ただし、Wi-Fiネットワークに接続しているか、バッテリーの残量が50%以上あるか、電源に接続されているかのいずれかをクリアしていない場合、アップデートは実行できない。作業開始から完了までには30分前後を要するため、時間に余裕があるときの作業がお勧めだ。

OTAを使ったファームウェアの更新は、『設定』→「一般」→「ソフトウェアアップデート」の画面から開始できる

【カメラ機能の改良】

これまでアップロード/ダウンロードしかできなかった「フォトストリーム」が、写真を個別に削除できるようになった。iCloudにアップロード済の写真ではなく、iOSデバイス上にダウンロードされた写真を削除するため、同じApplle IDでフォトストリームに接続する他のデバイスに写真は残るが、フォトストリームが不要な写真に占拠される事態は回避できるようになった。

カメラの起動ボタンがさらにスムーズになったことも、改良点のひとつだ。iOS 5では、ホームボタンをダブルクリックしてロック解除したとき、カメラを起動するボタンが現れたが、iOS 5.1からは常にロック画面に表示される。

ほかにも、顔検出機能で探し出した人物の顔すべてがハイライト表示されるようになり、iPad版カメラではシャッター位置が変更されるなどのデザイン変更が施された。

フォトストリーム上の写真を、個別に削除できるようになった

ロック画面の右下に表示されるボタンを上方向へドラッグすると、カメラが起動する

【au版iPhone 4Sにも『FaceTime』提供開始】

au版iPhone 4Sのユーザには、ついにテレビ電話アプリ『FaceTime』の提供が開始された。家族や親しい友人との会話など、この機能が活躍する場面も増えるだろう。

au版iPhone 4Sが「FaceTime」に対応、Apple IDを持つ他のiOSデバイス/Macユーザとテレビ電話で話せるようになった

SMS/MMSアプリ『メッセージ』もiMessage(iCloudユーザ間で利用できる無料のメッセージングサービス)をサポート。これでパケット料金を気にせず他のiOSデバイスやMacとの間でショートメッセージをやり取りできるようになった。国際ローミングでのデータ通信利用時に、海外ダブル定額の提供事業者を選択可能になったことも、海外出張の多いユーザには朗報だろう。

au版iPhone 4Sの『メッセージ』がiMessageに対応、テキストメッセージングの幅が拡がった

■大注目の日本語版「Siri」をオーディオで活用する

Siriの機能を有効にするには、『設定』→「一般」→「Siri」の順にタップし、言語に「日本語」を選択したうえで、Siriのスイッチをオンにする。音声フィードバック(Siriが認識した言葉を念押しのように発音)がわずらわしい場合は、「ハンズフリーのみ」に設定しておこう。iPhone 4Sに内蔵の近接センサーを利用し、耳元に近づけると自動的にSiriを起動させたい場合は、「耳にあてて話す」をオンにしておくといい。

ついに日本語へ対応、話しかけるだけでさまざまな命令を伝えられるようになった

Siriを起動するには、ホームボタンまたはヘッドホンのリモコンの中央ボタンを長押しする

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