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6作品の画質・音質を徹底チェック

発売直前最速レポート!『スター・ウォーズ』BD-BOXのクオリティ&見どころを総力検証

2011/09/09 逆木 一
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エピソードVI ジェダイの帰還

■画質チェック:ディテール重視路線。83年作品として類希な画質

前作の画調とは打って変わった、ディティール重視の路線。そのぶんカットごとの画質差がかなり目立つようになったが、良いシーンは目を見張るほどの精細感と解像感を有する。画質のバラつきは、特にエンドアの森において著しい。

年代に伴う撮影機材の進歩は本作でも感じられる。例えばタトゥイーンの澄んだ青空と稠密な砂漠の描写にその恩恵が見られ、前々作からは隔世の感がある。

フィルムグレインの助けも借りて、俳優の表情は、新三部作を含む全六部作で最も克明かつ容赦なく写し出される。特にルークと皇帝の対峙における、ダークサイドへ振れる表情の移ろいは、本作における白眉である。

特撮も前作からさらなる進化・深化を遂げている。情報量・解像感ともに、筆者が以前見て驚いたブレードランナーの70mm特撮に勝るとも劣らない、素晴らしいものとなっている。


エピソードIIIのように、ダークサイドの伸張に伴って闇や暗がりがかなりの場面を占めるようになったが、それでも闇は美しく澄み渡っており、フィルムにありがちな暗部ノイズとは無縁である。

極め付きはラスト近辺の数カット。たった数カットながら、まぎれもなく新三部作への映像的序章となっており、思わず感極まってしまった。1983年の映画としては類稀な高画質と断言できる。

【画質評価】
 情報量:85
 解像感:85
 安定感:80
 総合評価:87

■音質チェック:音響構築の精度は新三部作のレベルに肉迫

前作からはわずかにおとなしくなった印象だが、音響構築の精度は、いよいよもって新三部作のレベルに肉迫している。

加えてアクション映画的なダイナミズムも大いに有しており、旧三部作のクライマックスにふさわしい音を存分に楽しめる。新三部作の音と決定的に異なるのは、皇帝が放つフォース・ライトニング。新三部作のどこか控えめなそれとはまるで違い、凄まじい音でもってその威力を雄弁に物語る。


本作では要所要所で巨大な爆発があり、音響的にも展開的にも良いアクセントとなっている。セール・バージの爆発、帝国軍シールド発生基地の爆発、デススター2の爆発など、それぞれ創意工夫を凝らした音で大いに盛り上げる。

少し変わったところでは、異星人による音楽シーンで、異様なまでに気合いの入ったサラウンドミックスがなされており、ちょっとしたミュージカルシーンと言えるレベルである。

1997年の特別編の時点でこれだけの音響を作り上げていたスカイウォーカーサウンドはまさに恐るべしといったところであり、新三部作へと続いていく胎動をはっきりと聴いて取ることができる。

【音質評価】
 技術:90
 力感:85
 品位:80
 総合評価:90

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