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6作品の画質・音質を徹底チェック

発売直前最速レポート!『スター・ウォーズ』BD-BOXのクオリティ&見どころを総力検証

公開日 2011/09/09 11:00 逆木 一
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9月16日、『スター・ウォーズ』のBlu-rayソフトが世界同時に発売される。いよいよその発売日まで1週間に迫った。

今回のBD化はすべてBD-BOX。シリーズ全6作に特典ディスク3枚を加えた9枚組『スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイBOX』、エピソード I〜III 収録の3枚組『スター・ウォーズ プリクエル・トリロジー ブルーレイBOX』、エピソード IV〜VI を収録した3枚組『スター・ウォーズ オリジナル・トリロジー ブルーレイBOX』という3種類が用意され、いずれも初回生産限定となっている。

今回はBDソフト発売当初から、これまでに約1,000枚のBDを視聴し、その画質や音質をチェックしてきた逆木 一(さかき・はじめ)氏が『スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイBOX』全ディスクをじっくり視聴。その映像や音声のクオリティ、作品の見どころを、10,000字以上に及ぶ分量でくわしくレポートする。(編集部)


『スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイBOX』品番:FXXA-51416/価格:¥17,325(9枚組・税込)/販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

『スター・ウォーズ プリクエル・トリロジー ブルーレイBOX』品番:FXXA-52297/価格:¥8,610(3枚組・税込)/販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

『スター・ウォーズ オリジナル・トリロジー ブルーレイBOX』品番:FXXA-52298/価格:¥8,610(3枚組・税込)/販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

■全世界注目の『スター・ウォーズ』BDを一足先にチェックした

BDソフトの本格始動から約5年が経過したが、スター・ウォーズほどBD化が待望されたタイトルもそうはあるまい。制作された時期における視覚効果を貪欲に、最大限に結集し、見る者を興奮の坩堝に叩き込んできた作品群だからなおさらだ。

BDというかつてない大器に注がれて再臨する瞬間を、筆者も含め世界中の人々が焦がれ、求め続けていたはず。事実、スター・ウォーズのBD化の発表自体が大々的なイベントとして行われたほどだ。

今回、全世界待望のスター・ウォーズ全作品のBDを、発売に先んじて視聴する幸運に恵まれた。ソフトのプロフィールは紹介記事を見ていただくとして、本記事では各作品の画質と音質のレポート、見どころや聴きどころの紹介をできる限り詳しく行うことに注力した。

今回は本作のクオリティをなるべくわかりやすくお伝えするため、画質と音質の点数評価を行った。

■画質の評価項目

まず画質に関しては、「情報量」「解像感」「安定感」の三要素をそれぞれ100点満点で評価し、このほかに総合評価も100点満点で行った。

「情報量」では映像のディティール・精細感・色彩など、まさに視覚が受け取る総合的な情報量を評価した。「解像感」はハイビジョンらしい映像のキレや立体感、より端的に言うと“クッキリ感”などを示す項目だ。「安定感」は、全編通じての画質のブレの有無、圧縮由来のノイズの有無などを指す。

さらに総合評価は上記の三要素を含みつつ、最終的には主観になるが「どれだけの感動が得られたか」ということも踏まえて評価した。

■音質の評価項目

次に音質に関しては「技術」「力感」「品位」の三要素をそれぞれ100点満点で評価し、総合評価も映像と同様、100点満点で行うことにした。

「技術」の項目では、ステレオ/サラウンド空間の構築の精度や巧みさ、創意工夫などを評価した。「力感」では、音響の持つ爆発力・瞬発力・持続的なエネルギーなどを聴いた。さらに「品位」は、オーディオ的な視点からの、音の質感、録音の良し悪しなどを指している。

総合評価も映像と同様、三つの要素を総合的に勘案しながら、それに“どれだけの感動が得られるか”ということを加味して点数を付けた。

■評価点の参考例

点数評価の基準の参考例として、筆者がこれまで見てきた中で、優れたクオリティを有すると感じたBDの評価を、画質と音質それぞれについて提示しておく。

【画質評価の参考例】
 『アバター』 情報量:100 解像感:90 安定感:95 総合評価:96
 『アイ・ロボット』 情報量:90 解像感:95 安定感:95 総合評価:94

【音質評価の参考例】
 『プライベート・ライアン』 技術:100 力感:100 品位:90 総合評価:98
 『オペラ座の怪人』 技術:95 力感:80 品位:95 総合評価:93



BD化に際して様々な試行錯誤が感じられた黎明期のソフト群とは異なり、現在、BD化のノウハウは完全に成熟したと言っていいだろう。

スター・ウォーズのBDは、映像はAVC、音声にはDTS-HD Master Audioという、FOXがこれまで長く採用し続けてきたものを採用している。だから不安は一切感じていなかったが、結果は期待以上のものだった。

少しでも多くの方に、今回のBD化がもたらした興奮と感動を伝えることができたら、筆者にとって望外の喜びである。

【目次】
 ・『エピソードI ファントム・メナス
 ・『エピソードII クローンの攻撃
 ・『エピソードIII シスの復讐
 ・『エピソードIV 新たなる希望
 ・『エピソードV 帝国の逆襲
 ・『エピソードVI ジェダイの帰還
 ・『全作品視聴を振り返る

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