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鴻池賢三がレビュー

AQUOSは次のステージへ−ネット強化のフラグシップ機で新たな幕開けを体験

2011/08/30 鴻池賢三
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液晶テレビの歴史を牽引してきたシャープ“AQUOS”が、ここに来て新しい戦略を次々に打ち出している。

つい先日も、レイアウトフリーでディスプレイを好きな場所に設置できる「フリースタイルAQUOS」(関連ニュース)という新たな提案を行い、大きな話題を集めた。

もう一つ、シャープが打ち出した全く新しい方向性が、ネット機能の大幅な強化だ。新たにスマートフォン「AQUOS Phone」やAQUOSブルーレイとの連携を大きく強化した「スマートファミリンク」を採用したほか、インターネットサービスも「AQUOS City」として刷新した。

これらのスマホ連携やネット機能が初めて搭載されたのは、AQUOSのフラグシップモデルであるL5ラインだ。今回は評論家の鴻池賢三氏が、L5ラインのネット機能の充実ぶりはもちろん、画質や音質についても詳しくチェックした。(編集部)



液晶テレビ“AQUOS”の新フラッグシップとなるL5ラインは、シャープ独自のハイスピードUV²Aおよび4原色クアトロン液晶技術を核とする最高峰の画質を核に、AQUOS PHONEとの画期的な連携機能も備えた多機能テレビである。

60V/52V/46V/40V型の4サイズをラインナップし、高画質で大画面のシアター用途はもちろん、AQUOS PHONEとの連携による新しい使い勝手や楽しさを提案する一歩進んだ意欲的なモデルで、リビングで家族が一緒に楽しめる機能が満載だ。

60V型「LC-60L5」

「LC-60L5」を斜めから見たところ。ARSSスピーカーが見られる

「LC-60L5」の側面。高機能ながらスリムにまとまっている

■L5ライン 進化のポイント

詳細レビューの前に、L5ラインの進化のポイントを整理しておこう。まず注目したいのが「スマートファミリンク」だ。従来の「ファミリンク」にAQUOS PHONEとの連動機能が加わり、テレビやレコーダーとより高度に連携。操作性が大きく向上した。

外付けUSB-HDDへは2番組同時録画が可能で、1番組はAVC長時間モードが利用可能と、録画機能も大幅に強化されている。新たにネットワークダビングが可能になったのも見逃せない。

画質面では、軽量化に加えて掛け心地も追求した新型の3Dメガネが同梱されるほか、画面輝度の向上、クロストークの低減など、3D画質の基礎となる部分もブラッシュアップされている。またAVファンなら、2D映像にも液晶パネルの240Hz駆動が適用されるようになったことも知っておきたい。

ネットワーク関連機能では、リモコンのワンボタンで呼び出せるネットサービストップ画面が従来の「AQUOS.jp」から「AQUOS City」に刷新された。AQUOS Cityのポイントは「検索」。ウェブだけでなくEPG番組情報、録画番組、対応VODサービスのタイトルも対象に検索ができる。

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