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「NA7004」とほぼ同等のネットワークオーディオ機能

ネットワーク機能はどこまで使える? − マランツの新AVアンプ「SR7005」を試す

2010/09/22 高橋敦
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「SR7005」はマランツの新AVアンプのラインナップで、一体型としては最上位となる新モデル。HDMI 1.4a対応は当然、新筐体にネットワーク再生と、見所の多い力作だ(関連ニュース)。

AVアンプ「SR7005」

■機能充実で反応速度が際立つネットワーク機能

機能面では、Audyssey DSXによるハイト/ワイドスピーカー増設、HDMI 1.4aに対応して3D伝送などが可能、iPodのデジタル接続、そしてDLNA 1.5とWindows 7に対応するネットワーク再生機能など盛りだくさんだ。

中でも、ネットワーク再生機能の完成度の高さを特記しておきたい。本機のネットワーク周りの機能は、同時に発表されたネットワークオーディオプレーヤー「NA7004」とほぼ同等なのだ。

本機の側からの基本的な操作手順自体は、メニュー画面からスタートしてネットワーク内のサーバー機器を選択。アーティスト名などで絞り込んでいって音楽ファイルを再生開始するという、ごく一般的なものだ。

メニュー画面。メディアサーバーやインターネットラジオだけでなく、写真共有サービス「Flickr」にも対応

メディアサーバーではDLNA対応のサーバーが自動的に表示される。写真はDLNAサーバーソフトをインストールしたMacを認識したところ

ただ本機はレスポンスの速さが際立つ。ボタン操作から画面の切り替わりや再生開始までのタイムラグがほとんどなく、ストレスを感じない。この軽快さは、既存の多くのネットワーク再生対応機に対して、大きなアドバンテージになり得る。

メディアサーバー内の楽曲を再生

もうひとつの特徴は、DLNAの「レンダラー」としても動作すること。PlugPlayerなどのコントローラーアプリを導入したiPhone/iPadなどから、本機をレンダラーとして指定することができるし、独自のiPhone/iPod touch向けアプリ「Wizz App」も用意されている。

これにより、端的に言えばLINN DSのように、iPhoneを手元の操作インターフェースとして、本機のネットワーク再生機能を利用できるのだ。この場合もレスポンスは良好。率直に言えば、本機側のインターフェースで操作するよりも快適だ。

iPodデジタル接続も使いやすい。本機のオンスクリーン表示は日本語に対応しているので、日本語を含むiPod収録曲の表示も問題なし。SEARCH/INFOボタンの長押しで、操作をiPod側に渡すこともできる。この場合は普段iPodを使うときと同じように手元で操作すればOKだ。

iPhone/iPod接続にも対応。iPod本体を操作するダイレクトモードとリモートモードの両方に対応している

iPhone/iPod接続時の日本語表示、アルバムアート表示にも、もちろん対応

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