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カメラや動画撮影も大幅進化

「iPhone 4」のAV機能をレビュー − 圧倒的な高精細画面、フルHD再生も可能な驚異の実力

公開日 2010/06/24 19:52 高橋 敦
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■裏面照射センサーやLEDフラッシュで大幅に強化されたカメラ機能

大幅に強化されたカメラ機能もiPhone 4の大きな魅力だ。

まず基本的な部分として、感度の高い裏面照射センサーを採用したのがポイント。またカメラのレンズ自体も、外観からの判断だが、3G比で口径が明らかに拡大している。またLEDフラッシュも搭載された。これらはもちろん、iPhoneのカメラ機能の弱点と言われていた感度、暗所撮影を改善する狙いだろう。

iPhone 4はカメラのレンズ口径も一回り大きくなった。また脇にはLEDフラッシュも備えている

通話用スピーカーの左にはフロントカメラも装備。カメラ撮影時に瞬時に切り替えが可能だ


実際に暗所(地下へ下りる階段)を撮影した写真を確認。すると目で見た印象よりも写真全体が明るく撮れる。この段階でまず好感触を得た。

暗い場所でフラッシュを「オート」にしておくと、やはりLEDフラッシュが焚かれた

続いてフラッシュをOFFにして撮影。ノイズは出ているが、見た目よりも明るい画像が撮影できた

暗所ノイズについても、納得できるものに仕上げられている。確かにノイズは乗っている。しかしそれは「ノイズを探せば見つかる」というレベルの話。探すまでもなく「自然とノイズが目立ってしまう」iPhone 3Gなどとは雲泥の差だ。

LEDフラッシュは「オン/オフ/自動」が切り替えられるが、自動設定でもかなり効果的に働くし、手動設定の切り替えも容易だ。例えばレストランなどでの人物や食べもののスナップなどで活躍してくれそうだ。

画面上の左側をタップしてLEDフラッシュの機能を切り替える。またタップしたところにフォーカスを合わせる事も可能

実際に撮影した画像。難しいシーンとは言え、やや白飛びが気になる

強いて難点を挙げれば、明るい部分の白飛びが気になる場面はあった。推測だがここは、スナップ写真に求められる安定した明るさを確保することを、白飛びの回避よりも優先したのではないだろうか。個人的には納得できる画質チューニングだ。

金属の質感も的確に再現する

広角側で撮影すると周辺部の歪みがやや気になる


デジタルズームも利用可能。画面タップでスライドバーを呼び出せる

5倍デジタルズームをいっぱいまで使用して撮影。用途によっては結構使える印象

なお他に、自分撮り用のフロントカメラを搭載しているほか、カメラの起動速度や連続撮影のスピードも格段に向上。また、シャッターが切れるまでのタイムラグもほぼ皆無と言っていいほどスピーディーだ。画質と操作感の両面で実用性が大きく高まっている。

次ページ画質は難有りだがシンプルな動画機能

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