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ファイルの入出力では残念なところも

初の手書き対応「Kindle Scribe」を体験。書く/読むどちらも「いい感じ」

2022/11/30 編集部:成藤 正宣
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本日11月30日から出荷開始となる「Kindle Scribe」。E-Inkディスプレイを採用した電子書籍リーダー・Kindleシリーズとしてはじめて“手書き”に対応、かつ10.2インチの大画面を搭載したモデルを、「書く」「読む」の2点に分けてさっそく試用してみた。

手書き対応「Kindle Scribe」を使ってみた

手書き端末としての書きやすさは「結構いい感じ」



Kindle Scribeの特徴をあらためて挙げると、「付属のペンで手書き入力できる」「Kindleシリーズの中で最大級の画面サイズ」の2つが大きなところだ。既存のKindleユーザーに対しては、「電子書籍でも読みながらメモを取りたい」「もっと大画面のE-Inkリーダーが欲しい」というような、これまで満たすことのできなかったニーズに対応できるモデルとなる。

まずは「書く」という点から見ていくのだが、記者はこれまで、アイデア出しや取材といったビジネス用として2、3機種の手書き対応端末を数ヶ月ずつ使っていた。どれも書き味については悪くなかったのだが、それぞれに使い勝手の悪さを感じて次第に持ち歩かなくなってしまった。

例えば、あるものは本体と別にスタイラスペンも充電しなければならなかったり、ペンと本体をセットで持ち歩くために専用ケースが必要でかさばったり。またあるものは、ページ数が多いPDFを編集するなどして負荷が高まると上書き保存に失敗することがあった、という具合だ。小一時間書き込んだPDFファイルをあとで開いたら大半のページがまっさらになっていた、という経験を何度か味わうと、その他の性能は満足だろうと流石に使い続けるのは難しい。

今どき、誰かの言葉やアイデアを文字に残すだけならスマホで事足りる。それでも手書きに魅力を感じるのは、ひと文字ひと文字書き込むごとに、端末のバイブレーション以上にしっかりとした物理的なフィードバックが得られるからだろう。また、端末のインターフェースにあまり縛られず、追記や注釈を自由に入れられることも手書きならではの長所だ。もっとも、書いたものが汚くて読めないということが起きるかもしれないが。

さて、そうした記者の目からKindle Scribeの手書き機能を見ると、まずスタイラスペンによる書き込みのレスポンスは非常に良い。ペン先が触れてから描画されるまで遅延はほぼ感じられず、ストレス無く書き進められる。ディスプレイの表面はマットなので、ペンを走らせれば若干ザラつきを感じられるが、コピー用紙にボールペンで書き込むよりずっと滑らか。個人的にはこれでも不足はないが、人によっては物足りないかもしれない。

画面の左右どちらかに表示されるツールバーから、ペン、マーカー、消しゴム機能を切り替えることができ、それぞれ5種類の太さが用意されている。色はペンが黒、マーカーがグレーで固定され、濃淡ふくめて変更はできない。消しゴムに関しては、枠で囲んだ範囲を消すこともでき、こちらのレスポンスも書き込みと同じくらい早いのは好印象だった。

ペン、マーカー、消しゴムの太さはそれぞれ5種類

消しゴムは範囲消去もできる

スタイラスペンは、シンプルな「スタンダードペン」と、消しゴム/ショートカットボタンを備えた「プレミアムペン」の2種類が用意されている。どちらも充電不要で、使わない間は本体側面にマグネットで付けておける。

今回試したのはプレミアムペンの方。ペン先の反対側を画面に押し付けることで消しゴム機能を、持ち手部分のショートカットボタンを押しながら書き込むことで事前に登録した機能を使うことができる。ペン先は書き込みを繰り返すうちに削れていくので、交換用ペン先も5つ付属している。

プレミアムペンには消しゴムとショートカットボタンがついている

ショートカットボタンに登録できるのは、ペン/マーカー/消しゴム、それから後述する “付箋” 機能の呼び出し。スタンダードペンでは画面上のツールバーをタッチしなければならないところを、ペンを持ちかえるだけで使い分けられるのは便利だ。ただし、ペンやマーカーの太さを変える場合は結局ツールバーをタッチする必要がある。またペンの持ち方次第では、ショートカットボタンを頻繁に誤操作してしまう(記者はした)ため、それが煩わしければあえてスタンダードペンを選ぶことも考えられる。

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