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SMFプレーヤーを内蔵するソフトウェアシンセサイザー

ローランドのMIDI音源モジュール「Sound Canvas」がiPhoneアプリで復活

公開日 2015/01/29 18:13 ファイル・ウェブ編集部
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ローランド(株)は、1990年代にコンピューター・ミュージック用の定番音源として普及した「SOUND Canvas」をiPhone/iPadで使用できるアプリ“ソフトウェア・シンセサイザー with SMFプレーヤー”「SOUND Canvas for iOS」をApp Storeで販売開始した。価格は2,000円。なお、2月10日までは発売記念セール価格1,500円で販売している。

アプリ「SOUND Canvas for iOS」のUI

元々のSOUND Canvasシリーズは、ローランドが提供していたハードウェアの音源モジュール。楽器が弾けなくても音楽制作が楽しめるというコンセプトによって多くのユーザーに受け入れられたコンピューター・ミュージックの最盛期とも言える'90年代に、スタンダード音源として多くのファンに支持された。

今回iOS向けに配布開始した「SOUND Canvas for iOS」は、ジャズやロック、ポピュラーのヒット曲からフルオーケストラによる壮大な映画音楽やシンフォニーまで、SOUNDCanvasシリーズ用に作成された膨大な曲データをそのままiPhoneやiPadで楽しめるというシンセサイザーアプリ。ローランドGS規格に対応したSMFプレーヤーを内蔵し、GSフォーマットのほか、GM2/GMのSMF再生にも対応している。

アプリでは、1,600音色/63ドラムセットを搭載し、16パートの楽器を同時に発音可能。「SC-8820」「SC-88Pro」「SC-88」「SC-55」の4種類の音色配列(マップ)を搭載することで、SOUND Canvasシリーズの互換性を確保した。また、「CM-64」「GM2」の音色配列のSMF再生にも対応。内蔵エフェクトにはリバーブ/コーラス/ディレイ/2バンドEQに加え、64種類のインサーションエフェクトを装備する。ローランドによれば、最新技術による高演算精度で、クオリティの高いサウンドを実現したという。

また、内蔵のSMFプレーヤーは、曲のキーやテンポを自在に変更できるほか、任意の区間を繰り返し再生できる「ループ再生機能」、複数の曲を連続再生できる「ソング・リスト・プレイ」、ドラム/ベース/ギター/ボーカルのアイコンをタップするだけで任意の楽器音を消すことができる「イージー・マイナス・ワン」などの多彩な機能を装備している。

さらに「Core MIDI」に対応しており、ローランド「UM-ONE mk2」などiPhone/iPad対応のMIDIインターフェースと組み合わせることで、iPhoneやiPadを外部音源として使用することもできるようになる。なお、無料アプリ「Roland MusicData Browser」を使えば、高品位なSMFデータを簡単に購入できる。

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