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MEMS-IGZO搭載は業界初

シャープ、MEMS-IGZO搭載7型タブレットを'15年上半期に発売

公開日 2014/10/06 16:57 ファイル・ウェブ編集部
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シャープは、業界で初めてMEMS-IGZOディスプレイを搭載した7.0型タブレット端末を開発。法人向け市場を中心に、2015年上半期に発売する予定だ。

MEMS-IGZOディスプレイを搭載した7.0型タブレット端末

米クアルコム社の子会社であるPixtronix社と、同社の共同開発により実用化した最先端のMEMS-IGZOディスプレイを搭載。ディスプレイの解像度は1,280×800(WXGA)。

Pixtronix社のMEMSディスプレイ技術と同社のIGZO技術を融合させることで、一般的な液晶ディスプレイに比べ、一層の低消費電力化と高い色再現性を実現した、と説明している。消費電力や駆動時間は未定。

また、外光下でも鮮明に表示できる高輝度モードや省電力で表示するグレースケール/白黒モードなど、 利用シーンやコンテンツに応じて最適な表示モードに切替えることが可能となっている。

MEMS-IGZOについては今年9月、シャープ 代表取締役 専務執行役員の方志教和氏が、MEMS-IGZOディスプレイについて2017年の量産化に向け動いていると発表した(関連ニュース)。

MEMS-IGZOディスプレイは、MEMSシャッター、スリット、バックライトだけで構成される。RGBのLEDバックライトが順次に点灯するフィールドシーケンシャル方式で、画素ごとにMEMSシャッターが1秒100マイクロの高速で開閉することで映像を表示する。従来の液晶ディスプレイとは異なり、カラーフィルターや偏光板を使用しないため、バックライトの透過率を高め消費電力を大幅に削減できる。同社によれば、液晶ディスプレイと比較して2〜3倍の光学効率を実現するという。

そのほか、表示コンテンツに応じてMEMSシャッターの駆動スピードを自動コントロールできる点も特徴。鮮やかなカラーのコンテンツを表示するときはシャッター開閉数を増やし、グレースケール/白黒のコンテンツでは減らすといった具合に、必要な分だけシャッターを開閉することで、表示コンテンツにあわせて消費電力を最適化できる。また、耐環境性能も大きく向上。高コントラスト表示にも対応しており、外光下の視認性を高めている。

開発したタブレットのOSはAndroid 4.4。プロセッサーはQualcommのSnapdragon 800を備えている。通信機能はLTE/3G、Wi-Fi (802.11a/b/g/n/ac)に対応している。さらに音声通話や防水対応など、タブレット端末としての基本性能も充実している。

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