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所ジョージさんも登場

KDDI、「アニメパス」「au WALLET」など新サービス − 田中社長が発表会で特長アピール

2014/05/08 ファイル・ウェブ編集部
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別項の通り、KDDIと沖縄セルラーはスマートフォンとタブレットの2014年夏モデルを発表。併せて、「アニメパス」や「au WALLET(au ウォレット)」などの新サービスも発表し、同社の田中孝司社長らが新モデルや新サービスの魅力をアピールした。


■声優や制作会社でも作品検索できる見放題サービス「アニメパス」

「アニメパス」は、月額400円(税抜)でアニメ動画を見放題になるVODサービス。6月下旬からの提供開始で、サービスイン時点で約500作品7,000話をラインナップする予定。劇場版美少女戦士セーラームーンR、秒速5センチメートル、日常、氷菓、ストライクウィッチーズ、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤなどといった作品をラインナップしている。

UIイメージ

ストリーミング視聴のほか、一部はダウンロード視聴も可能で、ダウンロードして最初の再生から48時間まで視聴可能になる予定。画質は480p/360p/240p。

作品はタイトルやジャンル、年代だけでなく、声優や制作会社、作画監督などからも検索できる機能を8月以降に提供予定。「auスマートパス」会員には特典として無料で視聴できる作品も用意する。

アニメ情報誌「月刊ニュータイプ」とコラボレーションしてのアニメ情報も提供。また、「auスマートパス」と連携し、イベントの招待や先行受付なども行う予定。

アニメ動画の配信以外のサービスも展開

また、アニメパス以外に「ディズニーパス」サービスも新たに用意。au限定のスマートフォンカバーと、ディズニーやディズニー/ピクサーキャラクターを活用したコンテンツを使い放題で利用できるというもので、利用料金は月額372円(税抜)。

ディズニー柄のケースとコンテンツ利用料をセットに

同サービスではオリジナルゲームや着せ替えコンテンツのほか、ディズニー専門チャンネルが視聴できる動画アプリ「WATCH ディズニー・チャンネル」「WATCH ディズニー・チャンネルジュニア」を利用可能。

■誰でも持てるプリペイド式クレジットカード「au WALLET」

「au WALLET」は、au会員を対象にした新たな電子マネーサービス。「au ID」に、リアル店舗でも利用可能な決済機能を追加するというもので、5月21日から提供を開始する。

キーワードは「グッバイおさいふ」

クレジットカードのようなカードにプリペイドで金額をチャージしておくというもので、MasterCard加盟店で利用可能。MasterCard用の端末で読み取れるため、現在のMasterCard加盟店でそのまま「au WALLET」用のカードを利用できる。

見た目はクレジットカードと同等

クレジットカードのような入会審査がなく、au契約者であれば誰でも利用可能。チャージ上限額は10万円で、auショップでの現金チャージのほか、auかんたん決済、じぶん銀行、クレジットカードでのチャージが行える。なお、実際に店舗で使用するときは分割払いは利用できない。

200円の買い物ごとに1ポイントなど、ポイント付与サービスも実施。セブンイレブンやマツモトキヨシ、TOHOシネマズ、紀伊國屋書店など、ポイントが2倍や3倍付与される店舗も存在する。

特約店で使うとポイントが2倍や3倍に

さらに、auショップに設置される専用端末にカードをタッチすると最大3,000ポイントがあたる「au WALLET ウェルカムガチャ」サービスも12月31日まで実施。これらで貯まったポイントをチャージして買い物に利用できるほか、機種変更などの料金にも利用できる。

「ウェルカムガチャ」も

■「価格競争でなく、価値を訴求」

「auの契約者数が4,000万を突破した。次はどうするのかということで、我々は新しいステージに向かっていかねばならないと思っている」とあいさつした田中氏は、「ドコモもiPhoneの取り扱いを始め、回線はどのキャリアもLTE。こういう同質性のなかで、我々はあらゆる分野で期待を超える価値を提供し、磨き上げていくという方針でやっていきたい」とコメント。「価格競争でなく、価値訴求でauという会社を皆様に知ってもらいたい」と続ける。

KDDI 田中氏

新モデルについては、「大画面と電池」をキーワードにしたと説明。端末買い換え時の大画面ニーズが高いという調査結果や、スマートフォン購入時にバッテリー持続時間を重視するという調査結果を紹介し、こうしたニーズを満たすラインナップにしたと語った。

大画面ニーズが高まっていると説明

電池持ちへの要求も高い

そして「au WALLET」について、クレジットカードの年間決済額が約50兆円に、電子マネーの決済が2兆円強に成長しているデータを紹介。「現金決済よりもポイントが貯まる決済手段を好むようになっていたり、消費増税で小銭がたまるのを嫌う消費者が増えたりしている」とし、クレジットカードや電子マネーが今後も大きく伸びる可能性を持っていると説明する。

クレジットカードや電子マネー決済は大きく伸びていると紹介

しかし一方で、クレジットカードには所有するための審査があり、電子マネーは店舗によって使える種類が限られるなど、それぞれに課題があると指摘。MasterCard加盟店でそのまま使えることでクレジットカード同様に様々な場所で利用でき、au契約者であれば誰でも電子マネー同様に気軽に持てるという「au WALLET」が、こうした課題をクリアするものだと利便性をアピールした。

また、田中氏は「ショップ独自のポイントサービスなどがある場合、そちらのポイントとau WALLETポイントの両方が貯まる」と、裏技的な使い方もできると紹介。「ポイント特約店もどんどん増やしていきたい」と、今後のサービス拡大にも意欲を見せた。

なお、au WALLETのCMキャラクターには所ジョージさんを起用。「いろんな特典があるため、(特典欲しさで)自分がめったに行かないような店にも行くようになるかもしれない面白さがある」など、サービスの可能性や魅力を語った。

所ジョージさん

MasterCard社のRon Hynes氏(左)とセブン-イレブン・ジャパンの矢島弘樹氏も駆け付けてau WALLETの魅力をアピール

■htc Jシリーズの新モデルの詳細は?ウィンドウズフォンの予定は?

以下、質疑応答の模様をお届けする。

Q.au WALLETの勝算をどうみているか。また、使ってもらうための仕掛けをどう考えているのか。

A.auユーザーなら持たなきゃ損だというもの。持つだけでお得な特典がついている。ぜひとも全員に持っていただきたい。スマホを使うだけでなく、リアルの世界でタッチポイントを深くしたいという思いで電子マネーサービスを開始した。

Q.ソフトバンクは今後の製品発表会をやらないという話があった。今日も端末よりウォレットに力が入っているように感じた。auとしての発表会は今後どうなるのか。

A.こうしてメディアの皆様に来ていただける限りは続けていきたい。ウォレットが大きなイチオシだが、発表したいことはまだまだいっぱいある。我々が考えていることをいろいろとご提案していきたい。

Q.マイクロソフトのノキア買収が完了したが、これを受けてウィンドウズフォンの状況に変化はあるか。

A.現時点では、新たにウィンドウズフォンを出す予定はない。

Q.htc Jシリーズの新モデルは、どういった思いを込める端末になっていくのか。

A.はっきり言うと「ひ・み・つ」だ(笑)。お客様がたくさんいるので、その期待に応えるものを出していく。

Q.今回は端末の大画面がテーマということだったが、4インチなどコンパクトなサイズはどういう扱いなのか。iPhoneだけでいいということか。

A.コンパクトなサイズへのニーズも確かにある。しかし、今後のトレンドを考えたら提案していかなければという思いで今回の発表にいたった。iPhoneだけでいいとは思っていないが、今回は提案していきたいという思いを前面に出した。

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