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「本当に、本当にありがとうございました」

ミニシアター「アップリンク渋谷」が5/20で閉館に

公開日 2021/04/22 16:41 ファイルウェブ編集部
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有限会社アップリンクが運営するミニシアター「アップリンク渋谷」が、2021年5月20日をもって閉館となることが発表された。

「アップリンク渋谷」外観

アップリンク渋谷は、東京都渋谷区宇田川町にあるギャラリーやレストランを併設した小さな映画館。1995年にイベントスペース「アップリンク・ファクトリー」として神南でスタートし、2004年に現在の宇田川町に移転。 “日本一小さな映画館” 「アップリンクX」となり営業を続け、その後はカフェやギャラリー、3スクリーンへと拡大した「アップリンク渋谷」として活動してきた。

3スクリーンで上映

閉館の理由は、「設備や機材の老朽化による再投資を考えなければならない時に、コロナ禍に襲われたこと」と説明されている。収入が途絶えた時も「アップリンク・クラウド」の見放題パックや「アップリンク・ソフトドリンク付き回数券」の購入、「ミニシアターエイド未来券」などで多くの方からの支援を受け、助成金や補助金により営業してきたものの、「今年はさすがに限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない状況」となり、閉館を余儀なくされたとしている。

アップリンク代表の浅井隆氏によるコメント全文は以下の通り。


四半世紀以上、渋谷のアップリンクが続けてこられたのは、観客の皆さんはもちろんのこと、そこで、表現してくれたアーティスト、企画者、映画監督、配給会社、そしてこれまで、運営を支えてくれた全てのアップリンクのスタッフのおかげです。本当に、本当にありがとうございました。

1995年、神南に「アップリンク・ファクトリー」という名で、イベントスペースをオープンしました。当時アップリンクで出版していたインディペンデント・カルチャー雑誌『骰子』の立体版というコンセプトで、数多くのライブやイベントを行い、そして上映は当初16ミリとDVcamで行っていました。現在の宇田川町に2004年に移転し、「アップリンクX」と名付けた日本一小さな映画館としてスタートしました。その後、カフェやギャラリー、3スクリーンへと拡大し、インディペンデント・カルチャーのホットスポットとなるべく「アップリンク渋谷」として「ファクトリー」から数えると26年間渋谷を拠点として活動してきました。

設備や機材の老朽化による再投資を考えなければならない時に、コロナ禍に襲われました。収入が途絶えた時、最初に一番の支援となったのは、「アップリンク・クラウド」の見放題パックや「アップリンク・ソフトドリンク付き回数券」を購入してくださった方達のご厚意でした。また「ミニシアターエイド未来券」では多くの方が「アップリンク渋谷」を指定して支援してくださいました。心より感謝いたします。昨年は助成金、補助金もあり、ぎりぎり生き延びることができましたが、今年はさすがに限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました。

また、弊社のハラスメントの問題では皆様にご迷惑とご心配をおかけし、信頼を裏切るような形になってしまったこと、申し訳ありませんでした。引き続き、ハラスメントのない会社づくりに向け、社長及び従業員一同取り組んでいきます。

今後は、現在の拠点である「アップリンク吉祥寺」「アップリンク京都」そして「アップリンク・クラウド」を引き続きよろしくお願いします。

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