HOME > ニュース > ブラザー、ヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter」を事業化へ

産業用途での販売拡大を目指す

ブラザー、ヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter」を事業化へ

公開日 2011/08/24 18:48 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

ブラザー工業(株)ならびにブラザー販売(株)は、ヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter(エアスカウター)」を事業化。今秋よりNECの現場業務向けウェアラブルコンピュータ端末「Tele Scouter」用ディスプレイとして出荷開始することを明らかにした。

ヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter(エアスカウター)」

「AiRScouter」の装着イメージ

「AiRScouter」は、シースルー型のヘッドマウントディスプレイ。光源部に液晶パネルを採用し、光源部からの画像をハーフミラーで反射させて目に投射するしくみ。これにより、目の前に半透明のディスプレイがあるかのような感覚で、PCやスマートフォンなどから出力された画面を実際の視野に重ねて見ることができる。

「AiRScouter」のしくみ

「AiRScouter」を装着して見える視界のイメージ

1m先に16インチのフルカラー画面が見えるかたち。表示解像度は800×600ピクセルで、1,677万色の表現が可能。12ポイントの細かい文字まで読むことができるという。約30cm〜10mの間でのピント調整ができるほか、上下左右にスライドする位置調整機構により、ディスプレイを最適な位置に固定することも可能だ。

小型で、ディスプレイ部分約64gと軽量。メガネフレーム部にチタンを採用するなどにより、全体(ディスプレイ、メガネフレーム、ケーブル)の質量も約106gとなっている。メガネ着用者向けのフレームも用意するなど、装着感にも配慮した。

「AiRScouter」は、作業の複雑化や多様化によりマニュアル等の確認が必要な工場での機器組立や修理・メンテナンスサービス現場、倉庫での商品・部品ピッキングなどの作業現場での使用を想定しているとのこと。今後はシステム開発・構築会社を対象に営業活動を行い、産業用途での販売拡大を目指すという。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック