Webカメラモードも搭載予定

Insta360、折りたたみ式360度カメラ「Evo」を創業者自らアピール。年内には日本支社も予定

編集部:平山洸太
2019年07月10日
360度カメラなどを発売するメーカー Insta360は、本日都内で報道陣向けに、折りたたみ式360度カメラ「Insta360 EVO」の説明会を開催。創業者の劉靖康氏が来日し、開発エピソードや機能などを語った。

Insta360 Evoを持つ劉靖康氏

Insta 360 Evo

年内には日本で支社を開設予定

同氏はInsta360について、「カメラ会社として、常に便利で簡単に日常生活を記録/シェアできるようにすることを目指している」と説明。グローバルでは360度カメラとしては1位のシェアを誇り、158ヶ国以上で展開している。また本社は深センだが、香港とロサンゼルスにも支社をもつ。日本でも年内に支社を設ける予定となっている。

360度カメラのグローバルシェアは1位

日本に支社を開設する目的として、すでに拠点をもつアメリカと中国の次にユーザーが多いのが、日本だという。調査によると日本は他国に比べてカメラが好きなユーザーが多く、有名カメラメーカーも多いので、学びたいという思いもあるとのこと。その上で、日本のユーザーをサポートできる体制を目指したいと話す。

Insta360は現在、「360度カメラ」「アクションカメラ」「プロ向けVRカメラ」の3ラインナップで展開している。またAdobeと連携することで動画編集の利便性を図ったり、facebookやtwitterと連携することで撮影したVRファイルを直接投稿したりできるなど、製品以外での使いだっても追求しているという。Googleストリートビューでも活用されているとアピールもされた。

劉氏によると、これまでの製品やサービスは、3つの目的によって開発されたとのこと。まず1つめは「360度カメラを便利にする」ということで、スマホに挿して使うモデル「Nano」「Air」はこのコンセプトで開発されたという。SNSに直接シェアできる機能も開発することで、より使い勝手も追求された。

「Nano S(左)」「Air(右)」

2つめは、「アクションカメラの未来はここにある」。「One X」にも搭載する手ぶれ補正「Flow State」、他人が撮っているような撮影ができる「見えない自撮り棒」、スローや倍速などの時間を自在に調整できる「ハイパーラプス」、充実したアクセサリーによる「バレットタイム撮影」といった機能により、今までのアクションカメラで解決できていない問題を解決することを目指したという。

一人でもカメラマンがいるような角度から撮影できる「見えない自撮り棒」

高速と低速を自在に設定できる「ハイパーラプス」

また現状では未発売だが、ダーツのように投げて撮影できるアクセサリー「ドリフトダーツ」をOne Xに使うことで、ドローンでは無理だった下からの撮影も可能にしたとアピールされた。

ドリフトダーツでは投げて撮影を行うことができる

そして3つめは、「VR撮影を簡単にする」ということ。従来は高画質なVR動画、特にプロ向けのVR撮影するためには、複数のカメラを組み合わせる必要があった。これを1台で撮影出来るようにすることで、軽量小型化し、編集も容易になったという。なお同社ではプロ向けに「Pro 2」「Titan」をリリースしている。

従来のVR撮影はまるで”悪夢”と説明

プロ向けモデルの1つ「Pro 2」

折りたたみ式構造で180度/360度両用の「Insta360 EVO」

続いて本題である、Insta360 EVOを劉氏が自ら紹介。今年3月に発表、4月に発売されたばかりのモデルで、開くと180度、閉じると360度の映像を撮ることができる。

開くと180度の3D映像が撮影可能

折りたたむと360度映像が撮影できる

機能としては、手ぶれ補正「Flow State」、5.7K動画、18MP静止画、見えない自撮り棒、HDRモード、ハイパーラプス、ライブ放送といったOne Xに搭載するものは全てカバー。そのうえで3D撮影、裸眼3D、180ドライブ放送、ダイナミクスティッチングにも対応している。

One X(左)、Evo(右)の比較

付属ケース「Insta360 HoloFrame」によってスマートフォンで裸眼3Dも視聴できる

本機を開発した理由について、「2015年に祖父が亡くなった時、とても悲しかった。見て聞いて感じたことを全て撮ることのできるカメラがあれば、過去の瞬間をいつでも思い出せる。そんなカメラがあればいいと思った」と劉氏はきっかけを紹介。また過去に戻ることはできないが、「子供など、これからの瞬間はEvoで記録していきたい。そうすると生まれたときの瞬間など、何回も体験することができる」と語った。

Evoではハードウェア面だけでなく、ソフトウェア面でも改良が施されたという。それが機能として先述した「ダイナミックスティッティング」だ。One Xなどは筐体の厚さが薄いためにスティッティング(前背面それぞれ2つのカメラで撮った映像をつなぎ合わせる処理)を行いやすいが、Evoでは折りたたむ都合上、筐体が分厚くなってしまう。

One XとEvoを並べて厚みの違いを説明

筐体が分厚くなると、従来と同じようなスティッティング処理では、スムーズに映像を繋げることができない。そこで開発されたのがダイナミックスティッティングで、アルゴリズムを改良することにより、つなぎ目の目立ちにくい映像を仕上げることが可能になったという。

従来のアルゴリズム(左)/ダイナミックスティッティング(右)

従来のアルゴリズムではスティッティングが上手くいかないと劉氏

そのほか、Evoで撮影した映像は、Oculusやhtc ViveといったVRゴーグルでもそのまま再生が行える。これからリリース予定の機能「UVC Webcam」でWebカメラとしても使えるようになるとのこと。このWebカメラ機能では、動きや音などによって映像をズームすることも出来るという。

VRデバイスでもそのまま再生ができる

Webカメラ機能「UVC Webcam」

また今月中には編集機能「Smart Editing」もリリース予定。この機能ではテンプレートを用いることで、複数の360度映像を1つのビデオとして編集できるようになるとしている。今までの積み重ねやこれらの機能によって「一般ユーザーが以前より簡単に360度映像を撮れるようになった」と劉氏。最後は「スマートフォンだけで撮影から編集まで携帯で完成できるようになった」と締めくくった。

Smart Editingは7月中にリリース予定
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