100種類のカラーを用意する「Q10」実機も登場

【フォトキナ】ペンタックスの新旗艦機K-5 II/K-5 IIsを試す/来年以降Qマウント用新レンズ登場予定

SP DIVISION 木寺務
2012年09月21日

ペンタックスリコーイメージングのブース
ペンタックスリコーイメージングのブースは、新製品が豊富なペンタックスブランドのタッチ&トライコーナー中心の展開となった。人気を集めたのはフォトキナ開催に先立ち国内発表を済ませた同社デジタル一眼Kシリーズの新たな最上位モデル「PENTAX K-5 II/K-5 IIs」だ。

K-5のデザインの流れを汲み、直線的で質実剛健な印象の「PENTAX K-5 II」

K-5 IIの背面部。モニターには屋外での視認性に優れたエアギャップレス液晶モニターを採用

K-5 IIは、その名が示す通りK-5の後継モデルと位置づけられたモデル。防塵・防滴性能を備えたマグネシウム合金のボディや、視野率約100%の光学ファインダー、ボディ内手ぶれ補正機構「SR」など、K-5で実現した高い基本性能はそのままに、新たに開発されたAFモジュール「SAFOX X(サフォックス・テン)」を採用。AFセンサーを高感度化することで、低照度時の合掌性能を大幅に向上させると同時に、F2.8 の光速にも対応。大口径レンズの使用時にも、より精度の高いピント検出を実現している。

K-5 IIのスケルトンモデル。シーリングが施された部分がピンク色になっており、防塵防滴設計の確かさを確認することができる

K5 IIのカットモデルの展示も行われた。視野率約100%を実現するペンタプリズムが存在感を放つ

実際に手にしてみると、「究極のフィールドカメラを目指してK-5をブラッシュアップした」とのブーススタッフの言葉を裏付ける、堅牢性の高さを実感するしっかりとした作り。新開発のAFモジュールの効果も高く、AFの速度もすばやく迷いがない。

一方、K-5 IIsはK-5 IIと同様のスペックながら、ローパスフィルターをあえて省き、解像感を追求したモデル。ブーススタッフの説明によると「ローパスフィルターの代わりとなる光学ガラスを入れるなど、ただ省略するのではなく最善のチューニングを施してある」とのこと。展示されていないサンプルプリントを見せていただいたが、確かにローパスフィルターレスの効果はてきめん。ローパスフィルターありの画像のピントが甘く見えるほどの解像感を実現している。

K-5 II、K-5 IIsともに日本国内での発売は10月中旬を予定。価格は両機ともにオープンだが、実勢価格はK-5 IIが11万円前後、K-5 IIsが12万円半ばになる見込みだ。

また、100種類のオーダーカラーが国内でも注目を集めるQシリーズの新モデル「PENTAX Q10」も実機に触ることができたほか、Qマウント用レンズのロードマップに新たに3本のレンズが追加され、2013年以降の商品化を予定していることが明らかにされた。

Qシリーズのコンセプトはそのままに基本性能のブラッシュアップを図った「Q10」

Qマウントレンズの新ロードマップ

一方、交換レンズの展示では、ズーム全域でF2.8 を実現した明るいQマウント用望遠ズームレンズ「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」や、超音波AFモーターを搭載した15倍ズームのKマウントレンズ「smc PENTAX-DA 18-270mmF3.5-6.3ED SDM」の展示が行われ、新開発されたマルチコーディング技術「HDコーティング」の技術説明も行われた。

Qマウント用望遠ズームレンズ「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」

Kマウントレンズ「smc PENTAX-DA 18-270mmF3.5-6.3ED SDM」


従来のマルチコーティングとHDコーディングの比較展示も行われた
「HDコーディング」は、同社上位レンズ群で採用されているナノテクノロジー使用の独自の特殊レンズコーティング技術「エアロ・ブライト・コーティング」に迫る光学特性を実現した新開発のマルチコーディング技術。従来のマルチコーディングに比べ、ゴーストやフレアーを大幅に抑えることができるのが特長で、ブーススタッフによると「コストを抑えながらもエアロ・ブライト・コーティングに迫る光学性能を実現した」とのこと。今後このHDコーディングを施したレンズ群を「HD PENTAX」の名称を冠して順次拡充していく予定とのことだ。

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