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振動板は和紙にカーボンを配合

final、重厚な低域と開放的な中高域を両立した“密閉型ヘッドホンの新スタンダード”「DX3000 CL」

公開日 2025/11/28 13:25 編集部:太田良司
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finalは、“密閉型ヘッドホンの新たなスタンダード” を掲げる「DX3000 CL」を、11月28日に発売した。価格は79,800円(税込)。同社直販ストアや全国の家電量販店、イヤホン・ヘッドホン専門店にて取り扱う。

「DX3000 CL」

「DX3000 CL」は、密閉型ならではの重厚な低域と、開放的で音抜けの良い中高域の両立を目指した密閉型ヘッドホン。一般的に低域が強くなりすぎると、ボーカルが埋もれたり、音場が狭く感じられたりする原因となるところ、本モデルではドライバーと耳との距離を十分に確保する設計を採用。歪みの少ないドライバーユニット、および不要共振を抑制する内部構造も組み合わせることで、量感のある低域と見通しの良い中高域を兼ね備えたという。

ドライバーユニットには、和紙にカーボンを配合して剛性を高めたコンポジット振動板を採用。振動板がスムーズに動作するよう、エッジ部に溝を設けないフリーエッジ構造も取り入れた。またドライバー固定用のフロントプレートには、軽量かつ高剛性のガラス強化特殊樹脂を採用。これらの設計によりドライバーの動作精度を高め、歪みを抑え込んだとしている。

和紙とカーボンのコンポジット振動板やフリーエッジ構造を採用するドライバーユニット

ドライバーの背面空間には、間隔や形状の異なる細かなリブ(拡散板)を配した独自の「リアディフューザー・アレイ構造」を搭載。内部に平行面を作らないことで反射音を拡散し、ハウジング内の不要共振の低減を狙った。

さらにイヤーパッドは、30mmもの厚みを持たせた新開発の極厚低反発イヤーパッドを採用。頭部形状やメガネの有無に左右されにくい高い密閉性と快適な装着性を備えるだけでなく、ドライバーと耳の距離を離す役割も担っている。工具不要で交換にも対応する。

ドライバー背面の「リアディフューザー・アレイ構造」で不要共振を低減。極厚イヤーパッドで鼓膜とドライバーユニットとの間に十分な距離を確保する

ケーブルは両出しタイプで着脱に対応。付属ケーブルは本モデル用に開発したOFCストレートケーブルを採用しており、プラグは4.4mmバランス、長さは2mとなる。また、6.3mm標準プラグへの変換アダプターもサンプルとして同梱する。

ほか設計上の工夫として、ユーザーが長期に渡り使用できるよう修理のしやすさに配慮。接着剤の使用量を極力抑え、ハウジングはOリングと精密ネジによる組み立て構造を採用する。

感度は96dB/mW、インピーダンスは37Ω(1kHz)。質量は410g。

 

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