Trinnov Audio、ネットワークベースのAVプロセッサー「AltitudeCI」。独自の音響補正技術など搭載
ステラは、同社取扱いブランドTrinnov Audioから、カスタムインストレーション市場向けAVプロセッサー「AltitudeCI」の受注を6月25日に開始すると発表した。価格は、8chモデルが2,618,000円、16chモデルが3,938,000円(いずれも税込)。なお、6月19日より東京国際フォーラムで開催の「OTOTEN 2026」Xperiブースにて実機を展示予定。
AltitudeCIは、カスタムインストレーション専用に設計されたネットワークベースのAVプロセッサー。オーディオ信号をIPネットワーク上で伝送することで、システム設計の自由度と高い音響性能の両立を図った。ハイエンドのメディアルームからDCI規格のプライベートシネマまで、規模や構成を問わずプレミアムなイマーシブオーディオ環境を構築できるとしている。
またAltitudeCIは、Trinnovのパワーアンプ「Amplitude16」との連携を前提に設計。両機の組み合わせで完全なネットワークベースの信号経路を実現し、不要な信号変換を排除。さらに配線の簡素化によって、プロセッサーからパワーアンプに至るまで高い信号純度を確保するという。
Audio over IPは、DanteおよびRavenna/AES67の両規格を標準でサポートする。民生用、プロ用の双方のインフラと親和性を持たせた設計で、Dolby AtmosやDCIサーバーとの直接統合にも対応。外部コンバーターを不要とするシンプルなシステム構成を実現するという。
チャンネル構成は8chから32chまで、2ch単位で設定可能。モジュラー型ライセンス方式を採用し、専用管理システムを通じてリモートでアップグレードできる。将来的には最大64chのカスタム構成にも対応予定としており、長期的な拡張性と運用性にも配慮している。
音響補正には、Trinnov独自の「Optimizer」を標準搭載。スピーカー配置や室内環境によって生じる時間軸、位相、空間特性を解析・制御し、再生音場を高精度に再構築するとしている。
さらに「WaveForming」「Remapping」も標準搭載。WaveFormingでは低域の波面を制御して、空間全体にわたり一貫した低周波特性の形成を図るという。
イマーシブオーディオのデコードは、Dolby Atmos、DTS:X Pro、Auro-3D、IMAX Enhancedに対応。Trinnovの最新世代デコードエンジンを採用し、高速かつ効率的な処理を実現するとしている。アップミキサーはDolby Surround、DTS Neural:X、Auro-Maticに対応し、すべてのフォーマットでチャンネルベース/オブジェクトベースのデコードを行える。
HDMIは入力4系統、出力2系統を装備する。HDMI 2.1/HDCP 2.3に対応し、映像パススルーは8K30/4K120、RGB 4:4:4、YCbCr 4:4:4/4:2:2、8K60 YCbCr 4:2:0をサポート。またHDRフォーマットはHDR10、HDR10+、Dolby Vision、HLGに対応する。さらにゲーミング機能としてVRR、FRL、ALLMもサポートしている。
オーディオ入力は、DanteまたはRavenna/AES67によるAoIP入力を最大32chまで対応。最大32系統のAES/EBU入力をDB25端子×2で備えるほか、S/PDIF入力は同軸デジタル×1、光デジタル×1を搭載する。3Dマイク入力は、EtherCON端子×1を装備。
オーディオ出力は、DanteまたはRavenna/AES67によるAoIP出力を最大32chまでサポートする。最大32chのAES/EBU出力をDB25端子×2で備え、アナログ出力は8系統を搭載。サブウーファー出力や7.1ch構成などに対応する。最大出力レベルは18dBu。THD+Nは110dB(1kHz @ 0dBFS、20kHz帯域)、A/Dダイナミックレンジは115dB(AES17、A-weighted、+18dBu基準)。
また、ネットワークポートはGigabit Ethernetポートを3系統搭載。Port 1は制御用、Port 2/3はAoIP専用として分離動作させる設定を標準とし、Port 2/3はファイバーおよび銅線接続に対応するSFPケージを装備する。さらに、SFP RJ45モジュール×1を付属し、Danteの冗長接続にも対応している。
システム制御では、Crestron、Control4、Savant、RTI、AMX、Nice、AVAのネイティブドライバーをサポート。macOS/Windows用Trinnovアプリ、またはWebインターフェースからの制御に対応し、my.trinnov.audioによるリモートアクセス、監視、アップデートも行える。またRS-232シリアル制御、IR入力、入力×1/プログラム可能出力×4のトリガー端子、オープンIPコントロールプロトコルにも対応する。
ストリーミング機能として、Roon Ready認証とAudirvana認証を取得し、UPnPにも対応する。キャリブレーション面では、新UIによるステップ・バイ・ステップ方式のキャリブレーションウィザードを採用。自動補正ファイルアップロード機能を備えた新世代3Dマイクロフォンに対応するほか、WaveForming非使用時にも高度な低域制御を行う「Cascade Bass Management」も搭載する。
なお、筐体は2RUラックマウント対応で、質量は8.6kg。デザイン面ではシンプルかつインストール性を重視しており、マウント金具と脚部を付属。またフロントパネルにはタッチスクリーンを搭載し、システム状態表示と基本操作に対応する。
電源は100 - 240Vの自動切替対応で、消費電力は最大140W、アイドル時0.5W。スタンバイモードと高速起動モードを備え、温度制御式低回転排気ファンによるアクティブ冷却を採用する。そのほか、最大発熱量は480BTU/h。
