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光ファイバーを組み合わせることで実現

<CES>8K/120Hzの非圧縮信号をHDMIケーブル1本で伝送する新ソリューション

公開日 2026/01/28 14:32 麻倉怜士
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HDMIケーブルを活用し非圧縮8K/120Hz伝送を実現

久しぶりに“ハード”な発表会だった。といっても“過酷”ではなく、ハードのインターフェイスのお披露目だ。

サムスン、パナソニック、インテルなど21社で結成した「8Kアソシエーション」

サムスン、パナソニック、インテルなど21社で結成している「8Kアソシエーション」が、メインとなるコンベンションセンター横のウェストゲート・ラスベガス・リゾート&カジノホテルで技術のプレゼンテーションを開催した。

かつてのCESではハードのフォーマット話が花盛りだったが、昨今はAIとか自動運転とか、ソフトウェア関連の話ばかり。ちょっと飽きてきたところに、アストロデザインさんから「非圧縮8K/120Hz伝送」を開発したという話を聞いた。それは面白いと、ウェストゲートホテルのブースに向かった。

HDMI端子の両側に光ファイバーを追加

ポイントは「光伝送」だ。「広帯域、ネイティブ・クオリティ、遅延なし、長距離伝送が可能なのです」とパナソニック 事業開発センターの西尾歳朗主幹技師は言った。

麻倉怜士氏とエンジニアチーム。右端がパナソニックの西尾歳朗主幹技師

これまでの「8K/120Hz非圧縮」伝送では、大量のSDIケーブルを接続する必要があり、煩雑なことこの上ない。今回の技術では、それをシンプルにHDMI端子の両側に光ファイバーを入れ込み、1本のHDMIケーブルで、長距離の伝送を可能にした。

HDMIプラグの両端に光ファイバーを2本ずつ取り付ける

非圧縮8K・120Hz・4:4:4伝送には、200Gbpsの容量と速さが必要。昨年制定されたHDMI 2.2は96Gbpsなので、非力。そこで光ファイバーの出番となる。

「光ファイバーは、200Gbpsを超え、400Gbpsまで可能です。今後、16K/32Kというハイスピードのニーズが出てきても、光ファイバーなら大丈夫です」(西尾氏)

8K/120Hzを4K/120Hzに4分割し、4本の光ファイバーで伝送。ちゃんと光が出てくるか実証

8K/120Hzを4K/120Hzに4分割し、4本の光ファイバーを束ねて、HDMIケーブルの被覆内に入れて伝送。受け取った側では4つの4K映像を合計して8Kにまとめる。マルチプル・ポーツ・コネクション(Multiple Ports Connection)というやり方だ。送り側の電気/光、受け側の光/電気変換は、接続する機器側で行う。

非圧縮8K・120Hz・4:4:4を光ファイバーで伝送する、デモンストレーションの説明

一般的には「田」の字に4分割するのだが、これでは1本がだめになると、4分の1画面が黒くなる。そこで、2SI(2サンプル・インターリーブ)という、2画素をワンセットとして、4つの4K信号を互い違いに送るやり方を採用した。たとえ1本が故障しても、あまり目立たない賢いメソッドだ。

2SI(2サンプル・インターリーブ)伝送、2画素をワンセットとして、4つの4K信号を互い違いに送る

「アプリケーションとして、まずeスポーツを考えています。高画質、高フレームレート、遅延ゼロが要求されるので、この光ファイバー伝送は最適です」(西尾氏)

デモンストレーションは、アストロデザインの8Kカメラから、HDMI形状の光ファイバーで、モニターに入力。ホテルの29階から眺めたラスベガスの景色を撮影し、リアルタイムでモニターがそれをきれいに映していた。

アストロデザインの8Kカメラから、HDMI形状の光ファイバーでモニターに入力。ホテルの29階から眺めたラスベガスの景色を撮影し、リアルタイムでモニターがそれをきれいに映していた

アストロデザインの8Kカメラ

今回の提案には4つのポイントがある。
(1)後方互換。フツーのHDMIケーブルなので、一般的なHDMIケーブルとしても使える
(2)プラグは単に光ファイバーを通すだけ。変換は機器側なので、ケーブルメーカの負担が少ない
(3)新技術でなく既存技術を集めたので、設計は容易
(4)ライセンスの取得を簡便に
これは今、関係各所と検討中だ。

展開が楽しみなハイエンド・インターフェイスだ。

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