飯田ピアノ、イタリアのイヤモニブランド「NTS Audio」取り扱い開始。第1弾は「ONE」「TWO」「THREE」の3機種
飯田ピアノは、イタリア・ミラノのIEMブランドNTS Audio(エヌティーエス・オーディオ)の輸入代理店となったことを発表。インイヤーモニターの「ONE」「TWO」「THREE」を2025年内に発売する。
市場予想価格はONEが36,300円、TWOが57,200円、THREEが79,200円(いずれも税込)。数字が若い順にエントリー、ミドル、ハイモデルとなっている。
NTS Audioは、2015年にRiccardo Cherchi(リカルド・ケルキ)とAlessandro Mucci(アレッサンドロ・ムッチ)によってイタリア・ミラノで設立されたインイヤーモニターブランド。派手な装飾はせず、イタリアらしい造形美に機能を優先して「高音質のためのミニマル」を貫くとのこと。
製造はミラノでのフルインハウス体制で、3Dプリントによるシェル成形とハンドフィニッシュを組み合わせている。アイデアから生産まで、すべてをミラノで完結させているのが特徴。カスタムIEMで培った多ドライバー設計と音響チューニングのノウハウを、ユニバーサルラインにも継承した点を強みとする。
ONE
ONEはフルレンジのダイナミックドライバー1基を搭載。豊かな低域と伸びのある高域で、力強くライブ感のあるサウンドを狙ったという。
普段使いからライブまで幅広い用途に対応するエントリーモデルと位置付ける。周波数帯域は10Hz - 16kHz、インピーダンスが16Ω、感度h108dB。
TWO
TWOはバランスド・アーマチュア2基によるニュートラル志向のチューニング。帯域の端を過度に強調せず、明瞭感と自然なバランスを重視した。
ジャンルを問わず使いやすい万能型だと同社は説明している。周波数帯域は7Hz - 18kHzで、インピーダンスが26Ω、感度が112dB。
THREE
THREEはBAドライバー3基を搭載する上位モデルで、パッシブクロスオーバーにより帯域を分担。
情報量の多さ、立ち上がりの速さ、強いアタック感をバランス良く両立し、ワンランク上のリスニングやモニタリングに対応するという。周波数帯域は6Hz - 20kHzで、インピーダンスが22Ω、感度は114dB。
同社によれば、ライブステージやリハーサル、リスニングオーディオ、バックアップIEMなど用途を問わず使いやすい設計を目指したとのこと。主要販売店での商品登録と店頭展示機(体験機)の導入を進めており、リリース時期に合わせて試聴機会も用意するとのことだ。



