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「蘭 II REF」「蘭 II POP」

水月雨、ガラスドーム複合振動板を採用したイヤホン「蘭 II」。チューニング違いの2タイプ

公開日 2025/11/27 13:38 編集部:原田郁未
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水月雨(MOONDROP)は、同社のカナル型イヤホン「蘭-LAN」シリーズの新モデルとして、「蘭 II」を発売した。チューニングの異なる「蘭 II REF」「蘭 II POP」の2種類を用意しており、いずれもオープン価格だが税込9,500円前後での実売が予想される。

左から「蘭 II REF」「蘭 II POP」

REFとPOPはいずれも同一のドライバー、同一の構成、同一の素材を使用しているが、上記のとおりチューニングでモデルごとの違いを出した。

REFは中高域の楽器表現に軸を置き、空間表現やクラシックの描写力を重視した一方、POPは中低域やボーカル表現を重視したチューニングで、J-POPなど人声主体の楽曲で豊かな雰囲気表現を狙った設定となっているとのこと。

両モデルとも、10mmダイナミックドライバーを搭載。厚さわずか0.05mmのガラスドーム複合振動板を新たに採用し、高い剛性と内部損失により高域の伸びと解像度を向上させた。

柔軟なエッジと組み合わせることで、リニアなロングストローク変位と低歪みを両立し、広いダイナミックレンジで安定した動作を実現したという。

ドライバーには内外2枚のN52磁石を同心円状に配置したデュアルマグネット構造を採用し、1テスラを超える均一な磁束密度を確保。有限要素解析を用いた磁気回路の最適化により、振動板の駆動効率を高めている。

REFの内部構造イメージ。POPも共通の構造となっている

筐体にはMIM製法によるステンレススチールハウジングを採用し、耐久性と形状精度を確保。

音響設計は水月雨のR&Dチームが最新の測定機器(B&K5128)と無響室で検証し、同社のVDSF Target Responseに準拠した周波数特性を実現している。非線形歪みの低減も図られ、大振幅時でも安定した低歪み再生が可能だという。

リケーブルに対応し、端子形状は0.78mm 2Pinを採用。標準付属のケーブルは4.4mmバランス仕様で、3.5mmシングルエンド変換ケーブルも同梱する。高純度OFCケーブルを採用し、日常用途から制作環境まで幅広く対応するとしている。

主なスペックは、インピーダンスが30Ω±15%(1kHz)で、感度が118dB/Vrms(1kHz)、再生周波数帯域が12Hz〜60kHz。前述の4.4mm-3.5mm変換ケーブルのほか、イヤーピース(S/M/L)、ポーチなどが同梱される。

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