<Inter BEE>キヤノン、タテ動画の同時撮影を実現した「EOS C50」展示/富士フイルムやニコンはシネマ用カメラを展示
音と映像と通信機器の総合展示会「Inter BEE 2025」が、11月19日(水)から21日(金)まで開催されていれる。本稿では、キヤノン、富士フイルム、ニコンのブースの模様をレポートしたい。
キヤノン、タテ動画も同時に撮影できる「EOS C50」実機体験
キヤノンは、11月末に発売予定のシネマカメラ「EOS C50」の実機をブースに多数展示。同社レンズと組み合わせた撮影デモを体験できた。
EOS C50は、エルゴノミクスのデザイン・機能にこだわっており、本体の4箇所にマウント用ねじ穴が設置。ハンドルも付属し、ローアングルやラン&ガン撮影にも対応可能。
新開発の7KフルサイズCMOS センサー搭載に加え、フルサイズ3:2イメージセンサーの全領域を使う「フルサイズ3:2」記録に対応。16:9に比べてトリミングや比率変更の自由度が高いとしている。
また、横位置の通常記録と同時に、縦動画の同時撮影に対応。たとえば16:9の撮影記録をCFexpressに収めつつ、縦クロップや正方クロップの2K映像をSDカードに同時収録できる。全画角の4K(17:9/16:9)と、任意の水平方向位置から切り出したクロップ映像を異なるフォーマットで同時記録でき、多角的な画づくりと編集手間の削減が図れるとのこと。
富士フイルム、シネマ用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」の撮影体験
富士フイルムのブースでは、10月に発売されたシネマ用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」の体験コーナーが賑わっていた。
モデルがポーズを取り、来場者が同機で撮影して実機の性能を体験できる。純正アクセサリーを組み合わせた実機構成で、実際の撮影フローを試せる内容だ。シネマ用のプロ機材となるが、本体価格が約230万円前後で既存市場製品として手に取りやすい価格としている。
ニコン、REDの血統を受け継ぐ「ZR」の撮影体験
ニコンのブースでは、10月に発売された入門用にも最適とするシネマ用カメラ「ZR」や、“REDシリーズ” で、ビリヤードの様子を撮影する体験コーナーが開催されていた。
ZRは持ち運びがしやすいサイズ感で、“REDシリーズ” のカラーサイエンス「R3D NE」が設定できる。シネマ用カメラとして、大型バッテリーやアクセサリーがなくても単体で撮影環境が整う。価格は約30万円前後で、ニコンの担当者が言うには従来の映像分野以外のユーザーからも好評だという。入門用としてはもちろん、映像系大学生など予算が限られているユーザーにも使用してほしいとのことだ。
Inter BEE 2025は幕張メッセにて11月21日(金)まで開催。公式サイトから事前予約が必要となる。



