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フラグシップ「YH-5000SE」の兄弟モデル

ヤマハ、音楽の熱量にフォーカスした第2の“オルソダイナミック”ヘッドホン「YH-4000」

公開日 2025/09/10 13:00 編集部:成藤正宣
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ヤマハは、独自の平面磁界ドライバー「オルソダイナミックドライバー」を搭載する開放型ヘッドホン「YH-4000」を、10月23日(木)に発売する。価格は税込426,800円。

「YH-4000」

2022年発売のフラグシップモデル「YH-5000SE」に続き、独自開発の平面磁界ドライバーであるオルソダイナミックドライバーを搭載した開放型ヘッドホン。ハウジングの構造やデザインについてもYH-5000SEを色濃く受け継ぐ一方、チューニングについては大きく変更。ヤマハのホームオーディオ製品に共通する音質設計思想 “TRUE SOUND” を忠実に守りつつ、低域の迫力と中域のボーカルのリアル感を両立させた、“音楽の熱量” を強く感じられるチューニングを施したとしている。

より価格を抑えたYH-5000SEの弟分であると同時に、音の好み次第ではこちらのほうが魅力的に感じられるほどのポテンシャルも秘めたバリエーションモデルという位置づけだ。

最上位ヘッドホン「YH-5000SE」(左)の弟分的な位置づけだが、単なる廉価モデルではなく、独自の個性を発揮するよう開発されている

YH-5000SEとの相違点として、ハウジング内部に配置するフィルターの構成が変更された。YH-5000SEではドライバー背面の通気を制御するため「平畳織ステンレスフィルター」を装備していたが、YH-4000ではこれに代わり「PETメッシュフィルター」を採用。目標とする “音の広がりを維持しつつ密度感のある中域”   “タイトな低域” を両立できるよう、最適な網目の細かさを試聴を繰り返して選定したという。同時に、ドライバー内部の吸音材が取り除かれている。

YH-5000SEと同様オルソダイナミックドライバーを搭載するが、フィルターや吸音材などの設計を変更することで異なるキャラクターを生み出している

また、YH-5000SEのイヤーパッドはレザー素材の「HEP-5000LE」とスエード素材の「HEP-5000SU」の2種類を同梱していたのに対し、YH-4000では新開発の「HEP-5000LS」1種類が付属。耳に当たる部位に柔らかで質感高いベロア素材、外周部にレザー素材を組み合わせたイヤーパッドとなり、ベロア素材のウォーム感とレザー素材の解像感の両立を図ったとしている。加えてイヤーパッド全体にパンチング加工も施し、音の広がり感も持たせている。

YH-4000のイヤーパッドは、レザー+ベロアの「HEP-5000LS」(写真中央)。YH-5000SEに付属していた「HEP-5000LE」(写真左)、「HEP-5000SU」(写真右)の中間的な音質特性を持ち、音の明瞭さと定位のバランスが良いとのこと

HEP-5000LSはYH-4000と同時に単品でも発売される(27,500円/税込、ペア)。YH-5000SEとイヤーパッドの取り付け機構は共通のため、YH-5000SEユーザーがこの新イヤーパッドを別途購入して使用することも、逆にYH-5000SE付属イヤーパッドをYH-4000に取り付けることも可能。装着感や音質をユーザー好みに調整できる。

このほか付属品として、2mの銀コートOFCケーブル(3.5mmステレオミニプラグ)、6.3mm標準プラグ変換アダプター、セミハードのキャリングケース「CCS-5000」が用意される。YH-5000SEに付属していたヘッドホンスタンドやバランスケーブルは、今回別売となっている。

ハウジングは、YH-5000SEと同様の軽量/高剛性マグネシウムフレームを採用。無段階調整が可能なステップレススライダーと2層構造のヘッドバンドも装備し、長時間のリスニングでも快適な装着性を追求した。

ドライバー生産から全体の組み立てまで、YH-5000SEやグランドピアノと共通の同社掛川工場にて一貫して実施。厳格な品質管理のもと、熟練職人の手で1点1点仕上げられ、厳しい品質検査を経た上で出荷される。

再生周波数帯域は5Hz - 70kHz、インピーダンスは34Ω(@1kHz)、感度は97dB/mW(@1kHz)。質量は約320g。製品保証期間は5年間となる。

 

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