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「サウンドフィールドモード」は「CINEMA」「MUSIC」を用意

ヤマハ、長時間装着でも快適な映像コンテンツ向けBluetoothヘッドホン「YH-L500A」

公開日 2025/04/10 13:00 編集部:長濱行太朗
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ヤマハは、快適な映像コンテンツの視聴を実現するBluetoothヘッドホン「YH-L500A」を4月24日に発売する。価格はオープンだが、市場想定価格は税込で25,000円前後としている。

「YH-L500A」

2023年に発売した「YH-L700A」の“兄弟機”として、「自分だけの空間で、存分に好きなコンテンツを楽しむ」というコンセプトの基に誕生した本モデル。密閉型を採用しており、40mmダイナミック型ドライバーを搭載している。

同社が掲げるサウンドフィロソフィ「TRUE SOUND」の基、音色(おんしょく)の正確な再現である「TONAL BALANCE」、静と動の表現による躍動感を再現する「DYNAMICS」、そしてニュアンスや雰囲気を備えた繊細な空間表現を成す「SOUND IMAGE」を実現させるための筐体設計を施している。

「YH-L700A」の“弟分”として登場 

「TONAL BALANCE」に関わる点では、「映画でのセリフの聴きやすさ、子音が耳に刺さらない」ようにするため「通気ポート」を導入。高域部分を調整しており、クリアなボーカル表現も可能としている。「DYNAMICS」の面では、1mmの通気穴を複数箇所設けてユニットの動きを安定させることで、量感を持ちながらも籠らない、そして歪みを低減させた迫力ある低域表現を成し得ている。

「SOUND IMAGE」の部分では、「映画作品の空間表現の再現と分離感の良さ」を叶えるため、ドライバーユニット部の接着面に補強接着剤付きDUが投入されており、高域の歪みを抑制している。ドライバー部に同社ならではの工夫を施すことで、ヤマハならではの音質を実現したという。

2ch音源をマルチチャンネル化する高音質機能である「サウンドフィールドモード」を搭載。同社のホール音響再現技術「シネマDSP」のノウハウをヘッドホン用へと改良している。コンテンツやデバイス、接続方法に依存しないサラウンド技術であり、実際の残響データを基に空気音響を作成したクオリティを実現しているのが、ヤマハ独自の強みだ。

ハウジング部に電源ボタンや音量調整、「サウンドフィールドモード」の切り替えボタンを設置

YH-L500Aには、5.1chサラウンドの再現としており、「CINEMA MODE」「MUSIC MODE」の2モードが使用できる。ヘッドトラッキング機能は搭載されていないが、2つのモードをYH-L500A用にしっかりとサウンドチューニングを磨き上げることで、本モデルならではのサウンドを体験できるようになっているとアピールする。

「CINEMA MODE」は、明瞭なセリフ、迫力のある効果音、奥行きのあるBGM、それぞれをしっかり分離させ、聞き取りやすい表現としており、音の位置関係も自然でわかりやすい定位感としている。また低域ブーストを図り、迫力と立体感を高めることで、まるで映画館で観ているような没入感の高い音場表現になっている。

「MUSIC MODE」は、音楽性を担保しながらも開放感のある広い音場とリアルな残響感を表現。ボーカルから楽器、そして観客の声といった要素もしっかり描き分けながら、併せて低域を強調させることでライブの空気感と音圧も演出するという。ライブ映像、ミュージカル映画なども、その場にいるようなサウンドで楽しむことができるとしている。

従来モデルから装着性を大幅に向上させてこともポイント。ひとつはイヤーパッドの改良であり、プロトタイプではイヤーパッドのホールがスクエアタイプだったが、完成品ではサークルタイプを導入することで、イヤーパッドの面圧を低減し、加えてイヤーパッドの厚みをもたせることでクッション性が向上、全体的に面圧を均一にすることで長時間装着した際のストレスを軽減している。今回採用されたイヤーパッドは、YH-L500A専用となる。

イヤーパッドのホールにサークル型を採用

ハウジング部は傾斜を与える加工を施すことで、音抜けを防ぎながらも、面圧の均一化に寄与しているという。ハンガー部分の角度も調整しており、音漏れを低減。またくぼみの部分も耳の中心くるようなデザインとなっている。

ヘッドバンド部は幅を調整し、さらに厚みももたせることで、装着性を高めながらも無駄を省いた筐体の軽量化に繋がっているという。また、映像コンテンツを視聴する上でヘッドホンを長時間装着することを想定し、バッテリー部分を見直すことで質量約265gという大幅な軽量化を実現している。

イヤーパッドに厚みをもたせ、ハウジング部に傾斜を与えた加工を施す
ヘッドバンドの幅を調整し、厚みももたせることで長時間の装着でもストレスを軽減

デザイン面では、上位機種のYH-L700Aと共通性を持たせており、スクエア型のハウジングなど踏襲している。シンプルで無駄のない外観としており、ホームユースの空間に馴染むデザインとした。

YH-L700Aのデザインを踏襲し、スクエア型の筐体デザインとなっている

ヤマハならではの機能として、コントロールアプリ「Headphone control」による操作が可能で、EQ機能などによってユーザー好みのカスタマイズもフォローする。小さい音量でもコンテンツを十分に楽しめるように高域・低域を調整する「リスニングケア」も搭載している。

Bluetooth ver5.4対応、音声コーデックはaptX adaptive/AAC/SBCをカバーする。マルチポイント接続に対応し、Google fast pair機能も備えている。低遅延接続を叶えるゲーミングモードも搭載しているため、ゲームプレイにおいてもYH-L500Aのサウンドを楽しめるようになっている。連続再生時間は約20時間。

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