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ARC/eARC導体に「10%シルバーコーティングLGC」を採用

AudioQuest、“テレビの音を高音質で楽しむ” HDMIケーブル「Vodka 48 eARC Priority」

公開日 2025/06/13 11:00 編集部:長濱行太朗
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ディーアンドエムホールディングスは、同社が取り扱うブランドAudioQuest(オーディオクエスト)のハイグレード・HDMIケーブル「Vodka 48 eARC Priority」を6月20日に発売する。価格は税込で、41,800円(1.5m)/47,300円(2.0m)/55,000円(3.0m)としている。

「Vodka 48 eARC Priority」

Vodka 48 eARC Priorityは、「TVの音を高音質で楽しむためのケーブル」というコンセプトのもとに開発されたモデル。近年、テレビやプロジェクターなどの映像機器と、サウンドバーやプリメインアンプなどのオーディオ機器の間を、HDMIケーブル1本で繋げることで音声信号を伝送できる機能「ARC(Audio Return Channel)」「eARC(Enhanced Audio Return Channel)」を搭載した機器が増えていることが背景にあるという。

ディーアンドエムホールディングスが取り扱うマランツブランドでは、ネットワーク・オーディオレシーバー「NR1200」をはじめ、ネットワーク・プリメインアンプ「MODEL 40n」やワイヤレス・ストリーミング・アンプ「MODEL M1」など、ARC/eARC対応のHDMI端子を備えたモデルを多数ラインナップしていることから、親和性の高いHDMIケーブルであると説明する。

テレビとの親和性が高いeARC対応HDMI搭載のオーディオ機器で大きな効果を得られる

本モデルは “eARC Priority” と冠するように、「ARC」「eARC」を使用する環境においての高音質化を想定したHDMIケーブルとしている。ARC/eARCの音質信号が通るケーブルに「10%シルバーコーティングLGC単線」を使用しており、さらにグランド導体に「5%シルバーコーティングLGC単線」を導入することで高音質を追求している。

HDMIケーブルの断面図。写真で赤く囲っている部分がeARCコンダクター部分

従来モデルの「Vodka 48」(82,500円/2.0m・税込)からeARC導体とグランド導体を継承し、映像信号を通すA/V導体を「0.5%シルバーコーティングLGC単線」に変更することで大幅なコストカットを実現。映像伝送は8K・10Kの高解像度に対応、48Gbpsの高速伝送をカバーする。

パッケージには8K・10K対応、「ULTRA HIGH SPEED」認証のロゴを表記

また、価格が近接する「Carbon 48」(44,000円/2.0・税込)では、eARC導体に「5%シルバーコーティングLGC単線」、グランド導体に「1.25%シルバーコーティングLGC単線」が使用されており、Vodka 48 eARC Priorityの方がよりグレードの高い導体が投入されていることから、ハイコストパフォーマンスモデルであることもアピールしている。

ノイズディシペーションシステム(NDS)には、「カーボン+メタルベースNDS」を採用しており、方向性制御も併せて備えている。方向性はプラグ部分に記されており、音声信号の方向を意味しているという。

端子部分には音声信号の方向性を示す矢印を表記。テレビからアンプへの方向を示している

プラグ部分にも銀コーティングを採用。一体成型を用いているという

ジャケットには青と黒のブレード仕様が施されている

Vodka 48 eARC Priorityの試聴デモでは、Carbon(4K/ARC対応モデル)との比較試聴を実施。YouTubeの映像コンテンツで女性ボーカルによるピアノの弾き語りの映像をリファレンスとした。

試聴デモでは、Vodka 48 eARC Priorityと「Carbon」(4K/ARC対応モデル)の比較を実施

Carbonでも歌声とピアノの音がとてもクリアであったが、Vodka 48 eARC Priorityに切り替えると同じ音量にも関わらず、歌声とピアノの音がさらに前に飛んでくるようになり、また録音時のノイズフロアが軽減されているような感触で、女性の息遣いやピアノの強弱もいっそう聴き取りやすくなったことで、音の実存感が一気に増している印象となった。

担当者が「銅の単線に銀コーティングを施し、そのコーティングを厚くしていくことでクオリティが上がる」と説明していたが、導体のグレードアップの効果を感じ取ることができた。

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