EIZO、輝度/コントラスト比を高めた映像制作用30.5型4K HDRモニター「ColorEdge CG3100X」
EIZOは、HDR映像の制作に対応する30.5型 4Kカラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge CG3100X」を、2025年8月25日(月)に発売する。価格はオープン。同社直販サイトEIZOダイレクトでは税込695,200円にて取り扱う。
映像制作をはじめ、プロフォトやデザイン、印刷、3DCG制作など、あらゆるクリエイティブワークに最適だとする、4K解像度(4096✕2160)とHDR表示に対応した30.5型モニター。
2018年に発売した31.1型モデル「ColorEdge CG319X」の後継に位置づけられ、表示性能と利便性能を向上。輝度は350cd/m2から500cd/m2、コントラスト比は1500:1から1800:1へと強化され、明暗部が混在するHDR映像の制作時も、より実際に近い表示が可能になったとする。
色域はデジタルシネマ規格DCI-P3を99%カバー。4K/8K放送の色基準であるBT.2020など、映画や放送の国際規格に準じる専用カラーモードも前モデルから引き続き標準搭載しており、モニター全面のボタンから手軽に切り替え可能。幅広いコンテンツの制作用モニターとして活用可能だという。
入力端子としては新たにUSB Type-Cを装備し、ノートPCと接続しての画面表示やUSB信号伝送、PCへの最大94W給電、有線LAN接続などが可能に。筐体側面には4つのUSBポートを配置し、さらにモニター用のヘッドホン出力も新規搭載した。MacBook ProなどハイエンドノートPCで制作を行う際、本製品をドッキングステーションとして活用することができるため、クリエイターの利便性が大幅に高まったと説明している。
USB Type-C以外に、DCI 4K/60p対応のHDMI端子ならびにDisplayPort端子を各1系統搭載。HDMI入力は50/60pで4:4:4 12bitまで、DisplayPort入力は50/60pで4:4:4 10bitまで対応している。
筐体デザインは前モデルから一新し、センサーを内蔵しつつノイズレスなデザインを実現。付属遮光フードも筐体に合わせたシンプルな構造とした。筐体背面には放熱とデザイン性の両方を考慮したパンチングメタルを採用。内部には消音設計のファンを備え、駆動音は約20dBと制作の妨げになりにくいレベルに抑えている。持ち運び用の背面ハンドルや、ケーブルをまとめるホルダーも設けた。
モニター画面上の指定した座標における入力データの色情報を取得し、設定ミスによる制作業務の手戻りを防ぐ「Pixel Inspection」をはじめ、測定精度の高いキャリブレーションセンサー、ズーム機能、色域外警告機能、輝度警告機能といった豊富な映像制作専用機能を内蔵する。
ほか、環境配慮への取り組みとして、製品の外装の85%に再生プラスチック材を採用。梱包材には段ボールや新聞紙からリサイクルしたパルプ緩衝材を使用し、ケーブルもビニール袋ではなく紙で保護するなど、脱プラスチックも推進しているとのこと。



