<ヘッドフォン祭>final「A10000」試聴は“1時間待ち”の大賑わい。ヘッドホンアンプ試作機やDITA「VENTURA」など注目品多数
フジヤエービックの主催するポータブルオーディオイベント「春のヘッドフォン祭 2025」が、東京・ステーションコンファレンス東京にて開催された。本稿ではfinalブースの模様をお届けする。
「A10000」試聴は1時間待ちも辞さない勢い。ヘッドホンアンプ試作機など注目製品が多数
注目の新フラグシップイヤホン「A10000」をはじめ、多くの新製品を用意したfinalは5階501 Bルームを1部屋丸ごと貸し切り出展。開場直後から多くの方が足を運んでいた。
1番人気はやはりA10000。トゥルーダイヤモンド振動板の搭載に接着剤を使わない組み立てなど、finalの本気が詰まったモデルなだけあって、試聴は常に長蛇の列が並ぶ状態に。この日は7台の試聴機を用意していたそうだが、時間帯によっては1時間待ちになるほどの賑わいぶりだったという。
また、新設計のダイナミック型ドライバーを搭載する新ヘッドホン「DX6000」や、1BAの“S series”最新モデル「S3000」、ASMR特化完全ワイヤレス「ZE500 for ASMR」などの新製品群に加え、急遽展示が決定したというJAPANEARとのコラボモデル「MAKE2 JE Edition」も登場。


finalはJAPANERの設立当初より一部イヤホン組み立てなどで協力しているそうだが、なんでもJAPANERの内藤社長は「イヤホン組立体験」のファンで、通常キットではできない改造チューニングを行っていたという。中でもfinalエンジニアが気に入ったものを、今回コラボモデルとして発売するに至ったそう。
すでにJAPANERサイトにて予約受付がスタートしており、価格は32,800円(税込)。なお、本機は完成品としてチューニングされているため、通常モデルのようなサウンド変更はできない。
さらにfinalとしては初のアンプ製品も参考出展。Analog Squared Paperとの共同開発機だそうだが、詳細は現時点で一切が不明。まずはブラックボックスというかたちでファンの方々に聴いてもらい、リアクションを見つつ開発を進めていくとのこと。
シンガポールのDITAからも、新フラグシップイヤホン「VENTURA」が参考出展。チタン素材、レイヤー構造、CNC切削加工と過去のフラグシップモデルの特徴を引き継ぎつつ、バッフル4個を搭載した12mm径「V4ドライバー」を搭載するなど、フラグシップにふさわしい、DITAの最先端が詰まったモデルだ。
また同時発表のエントリー機「PRELUDE」も展示。1DDや金属切削筐体など、DITAらしさを160-180ドル程度で実現したというモデルで、VENTURAに負けず劣らずの注目を集めていた。



