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独自のTESLAダイナミックドライバーも搭載

ベイヤーダイナミック、音楽制作用イヤモニ「DT IEシリーズ」発表。用途ごとに特化した4モデル

公開日 2025/01/22 23:00 編集部:成藤正宣
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独beyerdynamic(ベイヤー・ダイナミック)は、音楽制作やステージパフォーマンス向けのインイヤーモニター(IEM) “DT IEシリーズ” 4モデルを発表。現地時間1月23日から25日まで米アナハイムで開催される国際楽器見本市「NAMM Show 2025」にて初披露する。価格/発売日は現時点で未定。

beyerdynamicがイヤモニ “DT IEシリーズ” を発表

プロのミュージシャン/サウンドエンジニア向けに、大音量のステージやスタジオの厳しい要求に耐えられるよう開発したというIEM。4モデルそれぞれに特定の用途に向けた最適化を施しており、各ユーザーが自分のニーズにぴったりのモデルを見つけられるとしている。

この度発表された4モデルは、まず「DT 70 IE」がミキシングや精密な分析に特化したモデル。バランスの取れたチューニングにより、スタジオ/ライブエンジニアや外出時用のコンパクトなモニター、また高品質な音楽鑑賞用としても活用できるとする。

ミキシングや精密なモニタリング用に調整した「DT 70 IE」など、特定の用途や楽器に合わせてチューニングした4モデルを展開する

「DT 71 IE」はドラマーやベースプレイヤー向けで、力強い低音を基盤に、やや落ち着いた中域と際立った高域を備えるというモデル。「DT 72 IE」はギタリスト/ボーカリスト向けに中域の高い部分をやや強調する一方、自然な低域とディテールに富む高域も特徴のモデルとなる。「DT 73 IE」はピアニストやキーボーディスト、オーケストラ奏者向けのモデル。20Hzから1kHzまではリニアな特性により原音忠実で自然な音を再現しつつ、5kHz以上をわずかにブーストして倍音成分の正確な表現を追求しているとのこと。

いずれのモデルも、卓越した明瞭性と極めて低い歪率(0.02%@1kHz)、最大音圧レベル137dBを兼ね備えたとする独自のダイナミックドライバー「TESLA.11」を搭載。再生周波数帯域は5Hz - 40kHzをカバーする。コンパクトなハウジングは人間工学、およびMRIで採取した数百の耳型データに基づいてデザインされ、完璧なフィット感と最大-39dBの遮音性を実現したとアピールしている。

独自のダイナミックドライバー「TESLA.11」を搭載する

MMCXコネクターによるケーブル着脱に対応し、ケブラーで補強されたケーブルが付属。防水防塵性も高めており、DT 70/72/73 IEの3モデルはIP68認証を取得。DT 71 IEもIP65保護等級に準拠する。製造は、独ハイルブロンの本社工場でハンドメイドにて行われる。

beyerdynamic本社工場にてハンドメイドで製造されるとのこと

開発においてはプロのミュージシャンやサウンドエンジニアの協力を得たとしており、ギタリスト マーティン・ミラーとのコラボレーションもアナウンス。また初披露の場となるNAMM Showでは、ミュージシャンのコリー・ヘンリーとジーナ・マイルズによるライブパフォーマンスを催すとのこと。

マーティン・ミラー(左)とのコラボレーションや、発表時にコリー・ヘンリー(右)らがパフォーマンスを行うなど、ミュージシャンとの繋がりも強調

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