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BA 2基とダイナミック 1基のハイブリッド型

Softears、新開発BAドライバー搭載のハイブリッドイヤホン「Volume」

公開日 2022/05/31 00:00 編集部:伴 修二郎
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(同)地球世界は、同社取り扱いブランド「Softears」より、新開発BAドライバー搭載のハイブリッド型イヤホン「Volume」を6月3日より発売する。価格はオープンだが、税込41,800円での実売が予想される。

「Volume」

「Volume」は、全域用と高域用にBAドライバー各1基ずつ、低域に10mmダイナミック型ドライバーを1基搭載したハイブリッド型イヤホン。BAドライバーは本モデルのために開発された、新たな独立クロスオーバーによる中高域複合型を採用。複雑なRCクロスオーバー回路と組み合わせることで、低歪みと広帯域応答を実現したという。

全域と高域にBAドライバー1基ずつ、低域に10mmダイナミック型を1基搭載したハイブリッド型

低域用のダイナミックドライバーには、10mmベリリウムメッキドーム内磁式デュアルキャ
ビティダイナミックドライバーを採用。大型スピーカーの構造を参考に設計したという、PUサスペンションリングを使用した。これらを、物理的に限界という段階まで追求したことで、ポータブルデバイスながら優れた低音を再現するとしている。

加えて、物理的なクロスオーバーと電子回路クロスオーバーを有機的に組み合わせることで、各ドライバーで力強いダイナミックな応答と優れた周波数応答、ほぼ歪みのない全帯域位相を実現するという。

計8つのコンポーネントで構成するクロスオーバーでは、超低損失を実現して様々なフロントエンドの出力を効率化するとアピール。また、高内部抵抗・低電力の出力デバイスでも、低域の最適化を施したしたことで、より力強い低域を再生すると説明する。

内部部品には、FR4基板、2μm高導電率浸漬金回路、ALPHA銀入りのはんだを採用する。筐体の輪郭に合わせて設計された特殊形状基板の両面には、8つのクロスオーバー部品を装備し、高精度の大型部品と内部抵抗のワイド配線を、小さい筐体にコンパクトに配置したという。


3D プリンターで実現した物理ダイナミックバンドパスフィルタ
また、回路の品質と音質のパフォーマンスを確保するため、1つ1つの部品の精度を精密に測って性能検査を行っているほか、環境に有害な化学洗浄剤を使用しないことで、回路基板の清潔度にも配慮している。

内部回路では、低域ダイナミックドライバーをクロスオーバーするため、特許取得済の3Dプリンターで作成した物理ハンドパスフィルタとローパスフィルタ回路を採用した。これにより、低域パフォーマンスの向上だけでなく、完全に密閉されたキャビティ内の耳圧によって引き起こされる、カナル型イヤホン特有の不快感を解消するとしている。

筐体には、医療レベル樹脂と、CNC切削で加工されたアルミニウム合金素材のフェースプレートを搭載。フェースプレートの表面には、計10回の工程による二次陽極酸化着色処理を施すことで耐久性と硬度を向上させたという。

ケーブルはリケーブル対応で、2pin(0.78mm)端子を採用。耐久性を向上させたという新設計のメスコネクターを採用した。また、複雑な電磁環境による音質への悪影響を防ぐため、超高密度の厚い液浸金プラグとピンを特別にカスタマイズしている。これによって、高い酸化防止性能と導電性を実現し、信号伝送の品質を改善して信号の復元を効果的に保証するとしている。

プラグ部には、金メッキを施したステレオミニ端子を採用。再生周波数帯域は8Hz〜40kHzで、感度は123.7dB/Vrms(@1kHz)、インピーダンスは5Ω(@1kHz)。ほか付属品として、シリコンイヤーピース(S/M/L)、低反発イヤーピース(S.M.L)を各1ペアずつ、収納ケース(ポーチ付き)、クリーニングクロス、クリーニングツールなどを同梱する。

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