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DTS:Xの邦画タイトル充実へ

IMAGICA、DTS:X対応システムを試写室に国内初導入。DCPの検定も可能に

2021/06/22 編集部:松永達矢
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(株)IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは本日、DTS Japan (以下、DTS)の協力により、東京映像センターの第2試写室に、日本国内では初となるDTS:X対応システムを導入したことを発表した。

DTS:Xサウンドシステム

DTS:Xは、臨場感あふれるサラウンド音響を実現する、オブジェクトオーディオを使ったイマーシブオーディオ技術。観客の頭上を移動するような音も立体的に表現できる。

今回の対応により、国内でもDTS:XオーディオフォーマットのDCP(Digital Cinema Package)を検定できるようになる。つまり、映画制作者がDTS:Xでリリースされる邦画コンテンツを国内で制作することが可能になる。

東京映像センター第2試写室

また、将来的にはIAB (Immersive Audio Bitstream)フォーマットでの再生も可能となるとのこと。DTSでは今回の導入を、DTS:Xによるサウンドトラック制作や、DTS:X対応の劇場拡大につなげる意向だ。

この導入に際して、DTSの親会社であるXperi社のチーフ・コンテンツ・オフィサー、ビル・ネイバーズ氏は、「日本の映画制作者はDTS:Xイマーシブ・サウンドのDCPを制作し、テスト試写や試写会を行える施設にアクセスできるようになりました。日本の映画製作者がDTS:Xイマーシブ・オーディオを利用して音の世界を広げていって頂けたらと思います」とコメントを寄せている。

IMAGICAエンタテインメントメディアサービス社の執行役員である青田匡史氏は、「映画制作者はDTS:Xオーディオ技術の活用により、新たな音響体験を創りあげ、より魅力的な映像体験を観客にお届けできる可能性が広がります。海外で公開されている多くの作品で採用されるDTS:X技術を、日本国内でいち早く制作できる環境を整備し、その魅力を日本の多くの映画制作者にご紹介することで、これからも素晴らしい映像作品を生み出すお手伝いが出来ればと思います」と述べている。

試写室に導入される機材は下記の通り。

・GDC DTS:X Cinema server (SX4000)
・Cinema Processor (QSC 510c)
・QSC Dante Audio Bridge Card (QSC CDN64)
・Q-SYS AES16 Card (CI AES16)

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