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取締役会で決議

エイベックス、筆頭株主がサイバーエージェントに

公開日 2021/05/27 18:49 編集部:小野佳希
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エイベックスは、本日5月27日付の取締役会において、サイバーエージェントを処分予定先とする、第三者割当による自己株式の処分を行うことを決議した。

本件終了後は、サイバーエージェントがエイベックスの筆頭株主になる見込み。その際の持株比率は12.25%。なお、両社は2014年11月に資本業務提携契約を締結しており、これまでも4.4%の株式をサイバーエージェントが保有していた。

2021年6月14日を処分期日に、1株につき1,488円で普通株式350万株を処分予定。これにより、エイベックスは52億800万円を調達する。

エイベックスでは今回の決定に至った背景として、テクノロジーの進化によって今後より一層、音楽ストリーミングサービスや映像配信サービス等といったデジタルサービスを通じた価値提供の機会が拡大していくと予想していると説明。こういった流れに対応するためにも、スピード感を持って事業に取り組んでいく必要があるとし、自社のサービスのみならず、他社のサービスもより一層活用しながら、ヒット創出を目指していきたいと考えを述べている。

加えて、近年、ヒット創出のために必要となる資金の規模や収益化までに要する期間も従来に比べ大型化・長期化しており、特にコロナ禍でライブ事業等の実行が厳しくなっている直近の状況やこの後の見込み等を踏まえると、強固な事業基盤と財務基盤を有する外部パートナーと、共同で事業を展開していくことが重要と考えたという。

そして、前述のように以前から資本業務提携を結んでいること、また音楽配信サービス「AWA」を共同展開していること、ABEMAにエイベックス所属タレントが多数出演していることなど、今回の相手にサイバーエージェントを挙げた理由を説明。従来の幅広い取引関係や資本関係のみならず、今後の様々な協業可能性を踏まえ、今回、サイバーエージェントを株式の割当先とした自己株式処分を行うことにしたという。なお、本第三者割当に伴う従来の資本業務提携契約の更新や、サイバーエージェントからの役員等の派遣は予定していない。

エイベックスでは、今回の件で調達する資金を、グローバルアーティストの発掘・獲得・育成・プロモーション費用や、大型アニメ・ゲームの開発・プロモーション費用に充てる予定としている。

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